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ブラックロック 雇用なき経済回復が長引く不思議な時点:ブラックロック

資産運用の世界最大手ブラックロックのリック・リーダー氏が、昨日発表の米雇用統計についてコメントし、今後の市場へのインプリケーションを語った。


今日の雇用統計の一部は当初私たち・市場が予想していたよりかなり良かった。
特にレストラン等、いくつかの分野では考えていたより少し早く回復した。・・・
しかし、今後どうなるか覚悟すべきなのは・・・何か大きなことがない限り、回復のペースが鈍化するだろうということだ。

リーダー氏がCNBCで、昨日発表の7月の米雇用統計についてコメントした。
7月の内容が予想以上だったとする一方、今後の雇用の回復はこれまでほど急ピッチには進まないという。
これは、過去の景気後退期における傾向どおりの予想といえよう。

7月の米雇用統計は

  • 非農業部門雇用者数: 前月比1,763千人増(予想は1,500-1,600千人、前月は4,791千人)
  • 失業率: 10.2%(前月は11.1%)

予想は上回ったものの、回復のペースは鈍化している。

リーダー氏は、コロナウィルスが居座る中で企業がコストに敏感になり、かつ、健康面の懸念から通勤を控える動きが継続すると予想する。
これは、雇用・経済の回復を鈍化させる要因になろう。
同氏は、今年の年末の失業率を9%前後、おそらく9%を少し割る水準と予想し、それ以降の改善は極めて粘着的(下がりにくい)になると話す。
リーダー氏は現状を「雇用なき経済回復が長引く」「不思議な時点」と表現した。

もしもさらに再び刺激策が講じられ、ワクチンが導入されると信じるなら、雇用の回復に時間がかかる中で経済はかなり良くなる可能性がある。
さらに完全雇用と物価安定を2つの使命に持つFRBは、低金利を維持するだろう。
今後行われる刺激策はもちろん、すでに行われた刺激策の財源のためにも財務省は国債を増発するから、FRBは資産買入れを増やすだろう。
だから、私は、シクリカルを含む株式がそこそこ良いパフォーマンスを上げる力学が出来上がりうると考えている。


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