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Blackstone 長期金利は上昇へ。チャンスあり:ブラックストーン
2021年12月23日

ブラックストーンのジョー・ザイドル氏は、米長期金利について上昇する確率の方が高いとして、それに備える資産配分を投資家に促している。


米10年債利回りはまだ頑固に低いままだ。
でも、長くは続かないだろう。

ザイドル氏が投資家向け書簡で書いている。
米インフレは前年同月比だけでなく前月比でも高水準だ。
もはやベース効果と強弁することもできず、FRBはついに降参し「一過性」との主張を取り下げた。
しかし、長期金利だけはインフレ高止まり予想に抗い続けているように見える。

ザイドル氏は、過去3回のインフレ上昇期における10年債利回りの最大上昇幅を調べている。
 1960年代終わり: 1.7%
 1970-80年代: 3.0%
 2000年以降: 0.8%
いずれのインフレ上昇期も長期金利は上昇したと指摘している。
ザイドル氏はかねてより現在が1960年代後半と似ていると指摘していた。
それなら1.7%を見るべきかもしれないし、現在のディスインフレ的要因を見るなら2000年以降の0.8%を見るべきかもしれない。

投資家の皆さんには、時代ごとの類似点より大きな相違点に過度に注目することについて注意を促したい。
また同様に、極論、ハイパーインフレや1970-80年代の超高金利についても同じことが言える。
私たちはそういうことを予想していない。

いたずらに危機を煽るのはもちろん、《今回は違う》としてインフレを軽視し、万が一のための準備を怠るのもよくないと言っているのだ。

最後にザイドル氏は、米長期金利について上昇する確率の方が高いと述べている。
今の金利水準を考えれば、確率としてはそちらの方が分が良さそうだ。
何しろインフレが4-6%台にあるのに、長期金利は1.5%に満たないのだ。

投資家は持続的インフレと金利反転からポートフォリオを防御することで恩恵を得るべきだ。
最近の書簡で協調したとおり、このシナリオに対する潜在的解決策には短デュレーション資産、変動金利、未公開市場の不動産などが考えられる。

ザイドル氏は極論はいけないと書いている。
文脈を見れば、参考にすべき長期金利の上昇幅は1.7%とか0.8%とかいった水準のようだ。
決して大きくはないし、ピークもかなり低くなるように感じられるが、それでも準備をすべきという。
上がっても低い長期金利に対するこの危機感の背景はなんなのか、ザイドル氏は明示していない。
ただ、多くの人がおぼろげに感じているのは、経済・市場があまりにも長く低金利にさらされ慣れてしまったこと。
経済も市場もまだ良い状態だが、この慣れから脱するのは容易ではないのかもしれない。


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