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グッゲンハイム スコット・マイナード 長期的に株も債券も上昇する:スコット・マイナード
2021年4月6日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、長期的な相場の展望、リスク要因、投資のチャンスについて語っている。


私がいつも言うジョークは、私たちはもっと私たちの政府の貨幣増発についての意思と能力を信じるべき、というものだ。
FRBのバランスシート、世界の中銀のバランスシートが拡大を続ける限り、資産インフレ継続のための燃料がどんどん注がれることになる。
短期的には下げもありうるが、長い目で見れば株価は大きく上昇し、債券価格も上昇し、つまり金利は下がる。

マイナード氏がBloombergで、資産価格が長期的に上昇を続けるとの見通しを示した。
グッゲンハイムは直前、米労働市場が完全雇用に戻るまで長い時間を要するとのレポートを公表している。
FRBが雇用を重視する以上、それに連動して金利も低位に据え置かれることになる。
その結果は、資産インフレだ。

マイナード氏は、リスク要因について尋ねられ、2点挙げている。

  • 欧州経済の弱さ。さらに新興国市場への波及。
  • 一部市場参加者の不透明性(グリーンシル、アルケゴスなど)。

特に後者の事例について、マイナード氏は昔の光景を思い出したという。

私はアジア危機が始まった頃を思い出した。
当時、大きな組織やLTCMのようなヘッジファンドが過剰なレバレッジをかけており、突然マージンコールを受け、その過程で激しい売りが行われた。
おそらく今後3-6か月、市場にとっての最大のリスクとなるだろう。

マイナード氏は、こうしたリスク要因に手を打つために、民主党政権がいくつか規制強化を検討するだろうと予想し、2つの可能性を挙げた。

  • SPAC: 当初語られるほどの利益が上がらないものが多い。
  • ファミリー・オフィス: (レバレッジ等の)報告義務を課す。

マイナード氏は、1年ほどクレジット市場に対して強気だったが、先週からエクスポージャーを減らし始めているという。
すでに十分含みが取れており、リスクを取ってまでさらなるゲインを狙う必要がないとの判断だ。

「私はロスチャイルド男爵の教えにいつも従うタイプの人間だ。
彼は、富を築く秘訣を尋ねられて答えた。
『私は早く売ることにしている。』」

広く投資のチャンスについて尋ねられると、面白いことに、問題点の一角のはずのSPACを挙げている。
公募価格より低い株価がついている、良好なスポンサーが経営するSPACを物色しているという。
理由は、リスクが非対称だからだ。

「ダウンサイドの場合は、買収・合併が行われず、米国債のリターンになる。
アップサイドの場合は、もしもスポンサーが良い投資先を見つければ、2倍、3倍になる。・・・
今このセクターについてあまりにも多くの記事が出ているために、多くの投資家が投資したがっていない。」

このアイデアがうまくいくのかどうかはわからないが、ナイス・トライと褒めるべきだろう。
(もっとも、ポジション・トークの可能性もある。)
投資とは、こういう仮説を立てることから始まる営みだ。

マイナード氏は最後に、アルケゴス等に端を発する混乱の再発可能性に尋ねられ「可能性は高い」と答えている。

こうしたことが突然起こり大きな損失が出た時には、市場がそれを正しリスクをシステムから排除するまで、発生し続ける傾向がある。
VIXはこの1年あまりなかったような水準で、油断がかなり高まっている。
誰も予想せず予想できない何かが突然起こった時、とても脆弱な状態になっている。


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