長期投資の確実性は日本を見ればわかる:ジェフリー・ガンドラック

債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、ウェブキャストで日本の株式市場に言及している。
諸外国が自国の日本化を心配している様子がうかがわれる一コマだ。


30年の期間で見れば株式は上がるものだという人たちは日本を見ろ。

ガンドラック氏が安易な米国株市場への信仰をたしなめたとBloombergが伝えている。
世の中には米国がグローバル・スタンダードだと思い込んでいる人がいるが、少なくとも投資に関する限りそれは間違いだ。
1990年代初頭まで世界の金融の中心はロンドンで、ニューヨーク市場は一国内市場にすぎないといった見方も多かった。
ニューヨークが世界の主役に躍り出たのは、1990年代から繰り返された《根拠なき熱狂》が大きく効いている。
そして、米市場とはかなり特殊な市場である。

S&P 500指数(名目・実質)
S&P 500指数(名目・実質)

山あり谷ありではあったが一貫して米市場が上げてきたことを示すのが上図だ。
やはり大恐慌やリーマン危機は大きな痛手だったが、それでも何年かかけて戻している。
だから、多くの投資家が米国株の長期投資を奨めるのだ。

米国株市場が長期上昇傾向を示すのにはいくつも理由がある。
資源に恵まれた。
移民を積極的に受け入れてきた。
比較的インフレ傾向が強い。
比較的純粋な資本主義の風土。
・・・
しかし、これらも永遠に続くとは限らない。

一方、ガンドラック氏が引き合いに出した日本株はどうか。

日経平均
日経平均

日経平均株価の史上最高値は1989年12月29日の取引時間中につけた38,957.44円。
(指数に完全な連続性がないとはいえ)30年が経っても回復まで遠く及ばない。
ガンドラック氏は、安易にバイ&ホールドすればいいものではないと釘を刺しているのだ。

Bloomberg記事は、ガンドラック氏の発言をこう解釈している。

「どうして数十年かけた株式上昇が確実な賭けでないかは、日本がカギを握っているのかもしれない。」

裏を返せば、米市場にも日本市場に似た現象が起こりうると考える人が増えているということなのだろう。
つまり、日本化の恐怖である。


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