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銅/金レシオが金利急落を予言していた:ジェフリー・ガンドラック
2019年10月7日

債券王ことダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、米10年債利回りを見る上で有用な不思議な2つの法則を紹介している。


「時々私は物事を考えすぎるのではなく単純にこれを使うべきと思う。
これの背景にはロジックがある。
銅は経済への感応度が高く、経済がいい時やインフレの時、銅は上昇する。
その時、10年債利回りにも上昇圧力がかかる。」

ガンドラック氏がCitywireに、銅/金レシオと米10年債利回りの間の不思議な関係を話している。
記事中では、米10年債利回りの不思議な法則を2つ挙げている。
1つは銅/金レシオとの関係
もう1つは名目GDPや独10年債利回りとの関係だ。
いずれもFPでは紹介済みだが、ここでは最近話題になっていなかった前者について紹介しよう。

銅/金レシオと米10年債利回り
銅/金レシオと米10年債利回り

グラフを見れば明らかだが、銅/金レシオと米10年債利回りの間に偶然とは思えない似た動きがみられる。
もちろん、これには理由がある。
ある程度、銅が実体経済の勢いを反映し、金が投機を反映するとすれば、銅/金レシオは、投機の成分を取り除いた経済の勢いということになるのではないか。
この数字が高い時、経済の体温である金利が上昇しても不思議ではないだろう。

銅/金レシオと米10年債利回り(最近10年)
銅/金レシオと米10年債利回り(最近10年)

今回ガンドラック氏が注目したのは、2018年に入って下げ始め、今年下げ足を速めた銅/金レシオである。

「米10年債利回りと銅/金レシオの間で常に起こるように、大きなギャップが広がり、そして再び同期した。
だから、これは大幅な米国債の上昇を予言していたんだ。」

ガンドラック氏は早い段階から2018年初めが世界の株式市場のピークだったと話していた。
その頃から銅/金レシオは下落を始めたが、米10年債利回りは同年第4四半期初めまで上昇を続け、両者のギャップは開いていた。
タイミングはともあれ、このギャップが狭まると予想してもよかったはずだ。
しかし、金利上昇に震え上がった昨年第4四半期の市場心理にはそれほど余裕がなかった。
ガンドラック氏自身、10年債利回りがピークを打ったとは言えないと話していた。

当時、独10年債利回りは低下傾向にあり、これも米10年債利回りの低下を示唆していた。
冒頭の、考えすぎるのはよくないとの発言は、こうしたところを指すのかもしれない。
現実は、ガンドラック氏が挙げた2つの法則どおりとなった。

「銅が下がって金が上がれば、10年債利回りに大きな下げ圧力が加わり、実際そうなっていた。
2つの指標が出合い、金が大きく上げ、銅が大きく下げ、銅/金レシオが崩壊すると、レシオに下落のパーフェクト・ストームとなり、それが10年債と完全に一致した。」


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