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銀、金、ドル、インターネット:ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズ氏が、貨幣価値に関連し貴金属を奨めたほか、IT時代の投資にとって重要なポイントを説明している。


銀、金、農業だ。

今後5年間で見て有望な投資先をインドETに尋ねられ、ロジャーズ氏が答えた。
いずれも以前から話してきたとおりの内容だ。
他の資産クラスに対する見方も、概ね従前を踏襲する内容となっている。
言うことがあまり変わらない点は、ロジャーズ氏のまともさを示すものだろう。
もしも言うことが変わったら、なぜなのかによくよく聞き耳を立てるべきだ。

ジム・ロジャーズ氏は3つの対象を答える時に少し考える時間が必要だったようだ。
「銀、金」の後に間があり、「農業」と続けている。
同氏の主たる関心が貴金属にあると印象付ける話しぶりだった。
ロジャーズ氏は、経済政策の結果としての貨幣価値の低下に着目した、いわゆるリフレ・トレードを考えているのだろう。
金と銀では、相対価格が低位にある銀を優先したいのだ。
(もっとも後の部分では「金、銀、農業」と言っているので、銀への思い入れは大したことがないのかもしれない。)

米ドル離れはすでに進行中

貨幣価値の観点は、ロジャーズ氏のドル相場見通しの中にも明確に表れている。
同氏が米ドルを大量に保有しているのは有名だ。
世界がドルを安全通貨だと誤解し、リスク・オフ局面で買うと予想するからだ。
実際にはロジャーズ氏はドルが大きな問題を抱えていると考えているが、とにかく世界の人々は安全通貨とみなす傾向がある。
だから、将来いいところで売却したいと考えているのだ。

ロジャーズ氏は長期的にはドルが凋落すると考えている。
政府は債務を増やし続け、ドルを増刷し続けている。
それでもドルが大きく下げないのは、最重要な準備通貨であり続けているからだろう。
しかし、同じ状態がいつまでも続く保証はない。

世界はすでに何とかして米ドルと競合することはできないかと考え始めている。・・・
多くの人が、米ドルがとても深刻な問題を抱えていることを理解している。

IT時代の投資術

インタビューの最後には、ロジャーズ氏の日常についての会話がなされている。
興味深いファクトを2つ紹介しよう。

  • ジム通い: 可能な限り日に2-3時間汗を流すのだという。
    ロジャーズ氏はオックスフォードの学生時代ボートの選手としてならすなど元々スポーツ・パーソンだ。
    そうだとしても、77歳のおじいちゃんが2-3時間トレーニングする、できるというのはすごいことだ。
  • 「一匹狼の戦士」:ロジャーズ氏は投資のためのスタッフを雇っていない。
    これは同氏の卓越した能力と割り切りを示すものであり、投資についての量的な限界を示すものだろう。

一匹狼をサポートしているのはIT技術と子供たちであるようだ。
ロジャーズ氏は、インターネットを「奇跡」と呼び、自身の投資活動を大いに効率化したと話している。
ただし、話はそれで終わりではない。

覚えておかないといけないのは、より多くより速く情報が得られるようになったがゆえに、引き続き重要なのが判断であることだ。
それこそ何において成功するにも要求されることだ。
・・・良い判断を下さなければいけない。
もちろん私はたくさん失敗している。


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