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金融政策は微調整できない:ジェレミー・シーゲル
2021年9月26日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、米国株市場について10-12月の調整入りの可能性を指摘しているが、それでも調整までは株式に投資することを奨めている。
もっとも、可能性にすぎず、もう日もないので、都合よくマーケット・タイミングできるかは運次第だろう。


私が心配するのは、今ではないがこの先FRBが『出遅れた』といって過剰反応して引き締めすぎることだ。・・・
金融政策は長い可変の遅れをともなって効果を発揮する。
微調整はできない。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、FRBがこの先急ブレーキを踏むことになる可能性について語った。
パンデミックにともなう大規模な財政・金融政策以降、教授は一貫してFRB予想より高いインフレが到来すると予想してきた。
仮にFRBがインフレ予想の上方への修正を迫られるような状況となれば、(金融引き締めという)急ブレーキが踏まれかねない。

MITで金融政策を専攻し、シカゴ大学でミルトン・フリードマンの下で働いたことのあるシーゲル教授は、インフレと金融政策の現実を説明する。

FRBは進んでしまったインフレを元には戻せない。
FRBにできるのは2%インフレへの回帰を誘導することだが、それには数年かかる。

仮に急ブレーキが踏まれることがなくても、インフレが上振れすれば遅かれ早かれFRBは低く誘導しなければならない。
それはテーパリングや利上げの時期を早めたり、ペースを上げたりすることで行われるのだろう。
もちろん短期的には市場にとって悪い材料になる。

シーゲル教授は、金利とインフレの関係から、引き続き債券が選択肢になりにくいと話す。
10-12月にテーパー・トレマー(テーパリングにまつわる市場の「揺れ」)が起こる可能性があるとしつつ、それまでは株式が投資すべき先と話す。

シーゲル教授は、中国 恒大集団の債務問題についても尋ねられたが、あまり関心はない様子だった。

「月曜日の売られ方は明らかに過剰だった。
これはリーマン・モーメントではないし、一部の人がFRBによる制御が可能と言うLTCMモーメントでもないと思う。
市場にすでに織り込まれているのではないだろうから、債券保有者には損害を被るところもあるだろう。」


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