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金融抑圧のなかでも意味のある行動:ウォーレン・バフェット
2020年2月27日

ウォーレン・バフェット氏のCNBCインタビュー第2弾: 金融抑圧の中でなすべき行動は何か説いている。


私たちが理解できないのは、どういう結果になるのかだ。
世界では13兆ドルがゼロ未満の金利で借りられている。・・・
同時に、この国では、とても良好な景気・市場の状況において、連邦政府の財政赤字が4.5%でも誰も心配していない。
さらに大規模な政策等の話があり、みんな財源を話しているが、本当は財政赤字が拡大するのを知っている。

バフェット氏がインタビューで、チャーリー・マンガー副会長と共有する「わからないこと」を話した。
両氏は日頃から多くの疑問について話し合うのだという。
特に、二人が答を持たない疑問について多くを費やすのだという。
その最近の例がこれだ。

「超低金利と高成長、そして刺激策が、後にどのような世界をもたらすのかがわからない。」

超低金利と国家財政の悪化は、米国だけの問題ではない。
日本は米国の何歩も先を行っている。
この状態が将来何をもたらすのかについては、多くの意見がある。
最も楽観的なのは、MMTなどに見られる、大丈夫という意見。
これを信じる人は少数派だろうし、バフェット氏ももちろん信じていない
みんなあまり口に出さないが、悲観論の方がはるかに多いのだろう。
国家がデフォルトするとか、ハイパーインフレに陥るとかいう話は、終末論者ならずとも気になるところだ。

この先行きについては、オマハの賢人をもってしても予見できないようだ。
あるいは、バフェット氏の楽天的な性格がそう言わせるのかもしれない。

ゲームというのはいつも予想とは違う展開をするものなんだ。
だから面白い。

低金利はもっと身近なところにも問題を引き起こす。
バフェット氏は、金融抑圧の状態にある米金利環境について、投資家の置かれた状況を代弁する。

「政府の方針が2%物価目標となった時、1.4%の利率で米政府にお金を貸すことには意味がない。
政府は1.4%上げるよと言い、それに税金をかける。
一方で、お金の価値が年2%減価することが想定されている。」

あたかも借り手(政府)が貸し手(国債保有者)から富を収奪するような状態になっている。
しかも、その状態を(ある程度の期間)維持する力を持っているのは借り手の側だ。
今リアルタイムでこの状況を見ている私たちからすれば、あまりにも奇妙な状態だ。
どうしてそれでも国債を保有するのだろう。

バフェット氏は、しばしば歴史で繰り返し訪れる「異常」について触れている。

「特に、世界が概して繁栄している時には異常に見える。
でも、ゲームはいつも変化していても、後から見ればいつも論理的に見えるものだ。
そして、先を見据えると、いつも再びパズルのようになってしまう。」

バフェット氏は、わからないことをわからないと認め、必要以上に執着しない。
より建設的に、今やれることを探している。
わからないことが解決できなくても、それでも「意味のある行動がある」と信じるからだ。

私たちがやっているのがそれであることを祈っている。
企業全体であれ、企業の部分を株式市場を通してであれ、良い企業を買うことだ。


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