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【短信】金融抑圧が大多数の国民を貧困にする:マーク・ファーバー
2021年11月9日

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏は、FRBをはじめとする中央銀行が続ける金融緩和を「詐欺」と呼び、大多数の国民を貧困に導くと批判している。


1つ、すべての投資家にも明らかな詐欺について話そう。

ファーバー氏がThe Income Generation Showで、世界で行われている公権力による詐欺行為を指摘した。

生活コストのインフレ率は、債券・現金への投資からのリターンよりはるかに高く増加している。
これは(権力による)収用であり、詐欺であり、正しくない。
これはインフレを低下させるのでなく上昇させる。

金融緩和が現預金保有者や債券投資家を苦しめる。
まだ、実質利回りがプラスなら、彼らの預金・債券が購買力を失うまでには至らない。
実質利回りがマイナスの金融抑圧の状態になると、投資家は購買力を奪われることになる。
ファーバー氏はこれを「収用」と呼んでいる。
厄介なのは、金融政策を(ほぼ)一定に保つ中でインフレが上昇するとよりリフレ効果を強める点だ。

もちろん金融当局はこうした効果を知った上でやっている。
現預金や債券の保有者をいじめ、それらを売らせ、財・サービス・リスク資産を買わせることは、金融緩和のそもそもの定石だ。
副作用を知りつつやるには、大いに善意も込められている。
一方、あまりにも長く続く金融抑圧・金融抑制に投資家は嫌気がさしている。

ファーバー氏の中央銀行評は一方的と思わせるほど厳しい。

FRBのこうした政策は大多数のアメリカ人を貧困に導くだけのものだ。・・・
これは大多数のアメリカ人を破綻させるよう意図されたものだ。

パンデミック以降、外出も控えていたのであろう。
仙人のような風貌となり、イデオロギー色の強い発言が増えている老投資家は、聖書の言葉(マタイ効果)を引きつつ、米社会の将来が暗いと断言する。

富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる。
間違いない。


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