投資

金持ちほど株を売っている:マーク・ファーバー
2021年12月16日

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏は、金持ちが売り一般投資家が買う構図を危ぶみ、投資先を個別に吟味すべきと説いている。


基本的に1980年代以降これほど長く資産インフレが続いたことを考えると、今後の資産価格はインフレ調整後で低リターンになるだろう。・・・
私が一般的な話として信じているのは、あなたのすべての資産のポートフォリオ、株式・債券・現金・自分の会社をひっくるめ、今後は年5%稼げればいいところということだ。

ファーバー氏がGoldSeekのインタビューで、今後の資産価格のリターンは低いものになると予想した。
短期のリターンはともあれ、長期のリターンが下がらざるをえないのはもはやコンセンサスだろう。
また、同氏が実質ベースで予想しているのも重要なポイントだ。
実質は低くても名目が高いことがありうると考えているのだ。

ファーバー氏は目下のセーフヘイブンがどこかと尋ねられると「社会主義的でない国の田舎の土地」とオーストリア学派らしい答を返した。
高騰もしておらず、国家による収奪の心配も少ない資産というわけだ。

ファーバー氏は以前からポートフォリオの構成について株式・不動産・貴金属・債券を1/4ずつと公言してきた。
一昨年末、株高にともない株式へのエクスポージャーを25%から20%に減らすと表明している。
しかし、このインタビューでは、その構成が大きく変化していることが明らかになった。
ファーバー氏自身が「少しチートしている」と認めたのだ。

私はもう債券を買っていない。
債券を配当株で置き換えている。

あまりにも債券利回りに魅力がないために、配当利回りで埋め合わせようという話だ。
わからなくもないが、一昨年末の株式を減らすとの表明とは逆のようにも聞こえる。
文字通りなら、今や株式の構成比は1/2になっていることになる。
株式なら《実質は低くても名目が高》くなりうるが、債券ではそうなりえないための苦渋の決断だろう。

ファーバー氏は、投資先を個別に見る必要性を説く。
欧州やアジアの新興国市場には、まだ買える銘柄が存在するという。

ファーバー氏は全体としては依然警戒モードだ。
現在、裕福な人ほど株を売る傾向が見られるとして、一般投資家に注意を促している。

インサイダー、つまり企業経営者、取締役が持株を売っている。
しかし、一般投資家は買う気満々で、押し目で買うミーム株の投資家やRedditの群衆だ。
これは良い兆候ではない。


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