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金利上昇による調整入り懸念拭えず:バイロン・ウィーン
2021年4月12日

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が、米国株市場に調整が入る可能性を重ねて指摘し、その場合でも年末までには現水準まで戻すと言い添えている。


私はインフレがコンセンサスより悪化すると考えている。
昨年、米国は弱気相場と景気後退の中で2兆ドルを経済に投入した。
現在、米経済は強い回復を見せ、市場も好調な中、3兆ドルを投じようとしている。
だから、いつかインフレが問題となる時が来ると予想してきた。

ウィーン氏がCNBCで、インフレの上振れを予想している。

FRB等には、インフレ上昇が一過性で、じきに収まるとの楽観も見られる。
一方、市場関係者、特に1970年代の記憶のある老人たちの中にはインフレに対する危機感も大きい。
高成長と株価上昇の年に経済収縮・株価下落の年よりも規模の大きな財政刺激策が講じられているのだから無理もない。

出演のあった9日に発表された3月の米生産者物価指数(PPI)は

  • 総合: 前年同月比+4.2%、前月比+1.0%
  • コア: 同+3.1%、+0.7%

今後、こうした物価上昇の波が消費者物価指数や金利に波及する可能性がある。

「その一端が今日のPPIであり、私の見方を支持するものだ。
米10年債利回りは上昇し、2%を突破するだろう。
どこまで行くかはわからないが、2.5-3.0%まで行っても驚かない。」

ウィーン氏は年初の「びっくり10大予想」で、今年の10年債利回りを2%まで上昇と予想していた。
同氏は、この金利上昇が市場の足を引っ張る可能性があるという。

「問題は市場がそれにどう反応するかだ。
おそらく振り払うのだろうが、私は今こそ少し用心すべき時と考えている。
市場はとても目いっぱいの株価がついており、金利上昇の危険がやってくる。」

ウィーン氏は年初から米市場に調整が入るだろうと話していた。
しかし、米市場は今年さしたる調整もなく上昇を続けている。
ウィーン氏は依然として、10%またはそれを超える調整が入りうると予想している。
ただし、調整が入った場合でも、ファンダメンタルズが好調であることから強気相場に戻り、年末は現在と同水準まで戻すだろうという。

9日のS&P 500終値は4,128.80。
「びっくり10大予想」では年後半に4,500とされていた。
ウィーン氏は年初より慎重になったようだ。

ウィーン氏は、ドル相場について引き続きドル高を予想している。
主たる根拠は金利差ではなく、投資先としての魅力だという。

経済は回復しており、実質GDP成長率は今年6-8%、あるいはもっと大きな数字になるかもしれない。
企業収益(S&P 500)の200ドルはとても印象的だ。
コロナ対応も世界で最も進んでいる国の1つだ。
米国の状況はかなり好ましく、外国企業は投資を望むだろうから、結果としてドルも上がるだろう。


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