投資

金価格上昇の終わりの合図:ジェレミー・シーゲル
2020年8月21日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、従前からの強気予想を覆す可能性のある悪材料を明かしたほか、金投資のシナリオについて語っている。


私は株式市場に対していつも強気なわけじゃない。
2つ心配事を話そう。

シーゲル教授がウィズダムツリーのポットキャストで、今後弱気材料となりうる2つのイベントについて説明した。

  • FRBがインフレを恐れて金融引き締めを急ぎすぎる場合。
  • 米中対立が激化し本格的な貿易戦争になる場合。

特に前者のイベントに関して、シーゲル教授は、自身が描く金利・インフレのシナリオと現実が乖離することをリスクと考えているのだ。

  1. 雇用の回復には時間がかかり、FRBは長い間、政策金利(短期)を低位に維持する。
  2. FRBの長期債市場への影響力は限定的で、FRBはイールドカーブ・コントロールを採用しない、つまり、長期金利を直接には統制しない。
  3. 流動性と低金利により、穏やかにインフレが上昇する。
  4. インフレ上昇にともない長期金利が上昇し、イールドカーブがスティープ化する。
  5. それでもFRBは雇用が回復しない限り金融緩和の手を緩めない。
  6. 長期債利回りが3-5%と上昇するにしたがい、FRBが利上げを始める。

米10年債利回りはまだ0.7%にも届かないから、FRBがゼロ金利をやめるまで遠い道のりだと言いたいのだろう。
つまり、金融市場は相当に長い間緩和的環境に置かれ(それだけなら)金融資産に強い追い風が吹くことになる。
あるいは、インフレ予想に表れているとおり、通貨の方の価値に疑問が呈されるというべきかもしれない。

シーゲル教授は、金投資参入がまだ遅くないとさえ話している。

株式投資』の5つの版を通して私は金のファンじゃなかった。
(ファンになったのは)この数か月。・・・
今は金はいい持ち物になると信じている。

金に対する強気な見方もインフレ・金利の見通しに根差したものだ。
シーゲル教授は、金がまだ上がりうると予想する一方、それがいつ終わるかについても予想している。

金はまだ上昇しうる。
債券利回りの上昇の初期は間違いなく。
しかし、FRBが(金融緩和を)十分と考え、金融引き締め・利上げを言い出したら、金の強気局面は終わる。


-投資
-, , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。