金は5,000ドルにむけてスタート:ピーター・シフ

Euro Pacific Capitalのピーター・シフ氏は、金価格が1オンス5,000ドルを目指すと予想している。
すでにスタートを切ったとするものの、本格上昇には投資家の理解が進むことが必要とも指摘した。


問題は、政府が過剰な通貨を発行していることだ。
インフレを生んでいる。
資産バブルを維持しようとしている。
政府が持っていないお金を支出し続けるのを可能にしようとしている。
そうするために、人為的に抑制した金利が必要とされ、それが法定通貨の価値を破壊している。

シフ氏がKitco Newsでお得意の中央銀行批判を展開した。
1つ注意して聞かなければいけない。
シフ氏がインフレという時、それは物価上昇とは限らない。
インフレの本来の語義である、通貨量の膨張を指すことが多い。
シフ氏は、足元の通貨量の膨張がいつか物価上昇につながると日頃から主張している。
同氏は、こうした政策が人々を金に走らせているという。

「金が買われるナラティブを生んだ一因は、FRBだけでなく世界中の中央銀行が行った金融政策や誤りだ。
金は政府によって生み出されるマネー等の代替物となりうるものだからだ。」

2015年、シフ氏が金価格について5,000ドルを目指すといった時、多くの人は失笑した。
シフ氏の主張はその時から変わらない。
景気後退がやってくればゼロ金利政策・量的緩和に戻らざるをえなくなるというものだった。
4年前は失笑を買ったシフ氏だが、当時の予想は今やコンセンサスになりつつある。
これがシフ氏を単なる嘘つき少年といえない理由だ。


シフ氏は、5,000ドルへの道は以前から始まっていたが達成までには時間がかかるとし、その理由を語った。

「投資家は自己満足に陥っており、中央銀行に過剰な信頼を置いている。
投資家は自分の置かれている苦境、特に米国の苦境を理解していない。
ドルや他の法定通貨がどれだけ購買力という観点で価値を失うか理解していない。
各国の中央銀行がどれほどのインフレを解き放つか理解していない。」

こうした点が理解されていくにつれ、投資家はより金に積極的になり、価格も上昇するだろうという。
シフ氏は、再度の下げを待っていればチャンスを失うと煽っている。

「金が1,000ドルを再び割り込むのを待っている人がたくさんいる。
その値段を待つならば、彼らは買えないだろう。」

1,000ドルを切ったら金を買うとは、ジム・ロジャース氏の口癖だ。
もっとも、同氏の場合、下げなければそれでいいとも達観している。
ある程度の金はすでに保有しているためだ。

シフ氏は、5,000ドル予想を維持している。
ゴールド・バグはますます強気だ。

現在は、過去数年の地固めから抜け出す初期段階と考えている。
最終的には5,000ドルを大きく超えるだろう。

さらに、金投資の周辺にある投資機会についてもコメントしている。

「金が本当の強気相場になれば、銀がアウトパフォームするだろう。
さらに金鉱株がアウトパフォームするだろう。
今それが起こりつつあるように見える。」


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