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金は1,600へ、その後上昇スピードを緩める:ゴールドマン
2019年10月5日

ゴールドマン・サックスが、1オンス1,600ドルまでの金価格上昇を予想している。


金市場にとって重要なのは、実際にリスクが存在するかではなく、市場がリスクをどう考えているかだ。・・・
私たちは、就業率低下と成長鈍化の中、市場の景気後退に対する恐れは高まる傾向にあることに気づいた。
今年の就業率低下と経済についての議論を前提とすると・・・よりディフェンシブな配分が正当化されるだろう。

ゴールドマンのMikhail Sprogis氏がKitco Newsに話した。
同氏は、年内に金価格が1,600ドルに達し、その後緩やかな上昇を続けると予想した。
Sprogis氏は上昇の要因を3点挙げる:

  • ETF需要: ETFや北米のポートフォリオでは金の配分が過小のものがある。
  • 中央銀行の金買入れ: 米国やEUと緊張関係にあるロシア、トルコ、中国、ポーランドの需要。
  • 米ドル安: 世界経済が持ち直せば米ドル安につながり、金の買い手である新興国市場にプラスに働く。

ドル安を想定しているところからして、ゴールドマンの前提は決して悲観的なものではない。
来年も米景気後退はなく、世界経済が持ち直すことを想定している。
アジア経済が持ち直せば、金にプラスだという。
一方、状況がさらに悪化する場合は、金のアップサイドがはるかに広がるとというが、現状のゴールドマンのメイン・シナリオは先述のとおりだ。

「長期的(上昇)になるかは世界経済に何が起こるかによる。
長期化すればするほど、米国が景気後退を迎える確率も高くなる。
2021年にかけて1,600ドルが維持されるだろう。」

底堅いものの今のところはこれ以上の大きな上昇の材料は実現していないということだろう。
では、今以上の材料とは何か。
景気とインフレと金融政策だという。
これまでの金価格上昇の大きな要因であり続けてきたのが金融政策。
ゴールドマンではFRB金融政策について10月に1回の利下げ、その後は大統領選挙後の利上げを予想しているという。

最終的に金が大きく急騰するのは、米国の景気後退入り、インフレが制御不能になるリスク、FRBが利上げしない環境のいずれかの場合だろう。
通貨の価値を低下させるとの懸念をもたらすためだ。


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