金はアップ、アップ、そしてアップ:マーク・モビアス

新興国市場投資の大ベテラン マーク・モビアス氏が、コモディティと金についてコメントしている。
金投資については、エクスポージャーの取り方にまで言及しており興味深い。


(コモディティは)トンネルを抜けると予想している。
・・・
おそらく支出・購入の削減はすでに済んだと思う。
だから、たぶん横ばいになるだろう。

モビアス氏がBloombergで、コモディティが長い低迷を抜けつつあると予想した。
今後も投機的な動きからボラティリティが高まる可能性はあるとしながらも、実需については安定するだろうという。

その投機の側面が強いコモディティである金については、モビアス氏は相当な強気のようだ。

価格がどんな水準でも買うべきだ。
金の長期的見通しは、アップ、アップ、そしてアップだ。

この強気はいったいどこから来るのか。
かねてから批判してきた世界各国の金融政策のためだ。

私がこういう理由は、マネー・サプライがアップ、アップ、そしてアップだからだ。
中央銀行の金利押し下げ努力により、中央銀行は狂ったように通貨を発行している。


モビアス氏は皮肉たっぷりに語りだした。
同氏は、各国中央銀行が増刷した通貨を「サイコ通貨」と読んでいるのだという。
モビアス氏は、サイコ通貨と暗号資産を並べ「どちらを信じるかは信仰による」と皮肉っている。

「サイコ通貨の拡大とともに、金を含む実物のハード資産の需要が出てくる。
金は資産であるだけでなく通貨でもあるからだ。」

つまり、モビアス氏からすると、サイコ通貨と暗号資産は信じられないもの。
金などハード資産が信じられるもの、ということらしい。
一時、ビットコインに好意的ととれる発言をして世間を驚かせた同氏だが、やはり程度の差はあるようだ。

モビアス氏は、ポートフォリオの構成、金への配分割合についても端的に語っている。
金は全体の約10%とし、残りは高配当株、少額の債券とした。
ただし、この局面での債券は要注意だという。

さらに興味深いのは、モビアス氏が金の持ち方についても注文をつけている点だ。
同氏は金を現物で持つべきとし、少々驚く理由まで上げている。

金鉱株もありうるが、それほど魅力的ではない。
金を引き当てにしたETFもありうるが、政府への収用がありうる。
だから現物の金でないといけない。


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