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過去数年とは異なる環境:モハメド・エラリアン

アリアンツ経済顧問のモハメド・エラリアン氏が、丁寧に現在の市場環境を解説し、短期・長期別の投資アドバイスを語った。


短期では不確実性が減り、市場は歓迎している。
長期ではいくつか大きな不確実性があり、市場はそれを乗り切らないといけない。

エラリアン氏がFOX Businessで、現在の市場が置かれた状況を解説している。
低下した短期的不確実性とは債務上限問題と欧州のエネルギー問題だ。
米債務上限については、議会が12月まで先延ばしする合意に達し、エネルギー問題ではロシアが供給を増やす意向を示している。
一方、もう少し長期を見据えると、依然見通しが難しい。
中国をはじめとする世界経済の回復が鈍化しているほか、インフレの動向も依然心配だ。

世界は需要が問題だった段階から、供給が問題である段階に移っている。
世界全体が供給の混乱に見舞われている。

エラリアン氏は、供給制約がインフレの要因になっているとして、足元のインフレを一過性とする見方には否定的だ。

供給制約の重要な要素であるのが労働力。
8日に9月の雇用統計を控え、エラリアン氏は労働市場の見通しについて質問されている。
9月6日、連邦政府による失業給付上乗せが終了しており、労働市場への影響が予想される。
しかし、同氏は、労働市場がパンデミック前に戻らない可能性を示唆し、予想が難しいと答えた。
理由として、リスクの高い職場に戻ることへの躊躇と、子供の保育・学校の問題が職場復帰を妨げる可能性を挙げている。

エラリアン氏は以上の環境分析を踏まえた投資戦略を尋ねられると、短期・長期に分けたアドバイスをしている。

  • 短期トレーダー: FRBが秩序立ってテーパリングできるか注視。
  • 長期投資: 回復不能な誤り(たとえばデフォルトを引く)を犯さないこと。

エラリアン氏は、長期投資家にアプローチを見直すよう求めている。
近年のディスインフレ期と同じ手法は必ずしも正解でないと話している。

詳細な分析を行い、長期的なテーマを持っていることを確認しないといけない。
そして、現在の世界ではアクティブ運用が必要だ。
現在は、供給側で起こっていることのために、過去数年とは異なる環境にある。


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