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逆転に備える投資戦略:ジェフリー・ガンドラック
2020年8月16日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、デフレ/インフレの見通し、現環境を踏まえたポートフォリオ戦略について解説している。


問題は、現在の貸出制度の状況ではなく真正のマネタイゼーションにつながる新たな枠組みに移行するかだ。
たくさんの人がすでにデファクトのマネタイゼーションが行われているというが、これら2つの選択肢には決定的な差が存在する。

今後5年でインフレが起こると思うかとウェブキャストで質問され、ガンドラック氏が答えた。
同氏が挙げた2つのマネタイゼーションとは

  • デファクトのマネタイゼーション:
    政府が国債を増発して財政支出にあて、中央銀行が国債を買い入れること。
    すでに多くの国で行われている。
  • 真正のマネタイゼーション:
    「単に(FRBが)貸付制度を用意するという意味でなく、FRBが直接財源をつけ、その負債が法定通貨とされるようになること」。
    狭義のヘリコプター・マネーのイメージの話だろう。

ガンドラック氏は「真正のマネタイゼーション」が行われるなら、「5年以内に間違いなく大きなインフレ問題につながる」と予想している。
逆にいえば、「デファクトのマネタイゼーション」なら、インフレとなるかわからないという意味なのだろう。
また、コロナ・ショックによって短期的にはデフレ的な環境にあると指摘している。

その他、興味あるコメント:

  • ゼロ金利: 数四半期、場合によって1年続くだろうが、人口動態が異なるため、日本のように慢性化はしない。
  • TIPS 現時点では魅力を感じない。
  • 米国株: 3月の底値まで再び下げると予想。
  • 大統領選: トランプ勝利を予想。
  • 金利が上昇したらどうするか?: 「最善を尽くす。」

ガンドラック氏は、現状が「不思議な状況」にあるとし、これに対応するため「特殊なバーベル型」のポートフォリオを推奨している。
短期と長期で予想が反転することを加味したのか、3つの要素で構成するバーベルになっている。

  • 現金: 「デフレへの備え」として多く持つべき。
    つまり、リスク資産が下がった場合のための待機資金を持てということ
  • など実物資産: 長期のインフレへの備え。
  • 株式: いくらか持つとよい。
    「私は株式にはポジティブではないが、インフレ的な状況になる可能性も理解している。
    そうなれば、他のものが無理でも、株価は桁が上がる可能性がある。」

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