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ハワード・マークス 逆張り投資で成功するための条件:ハワード・マークス
2020年6月8日

ハワード・マークス氏のCFA Instituteビデオ・コンファレンス第2弾: 逆張り投資で成功するための2つの条件について語っている。


目標は良い結果を上げることではなく、他の人より良い結果を上げることだ。・・・
定義からいって、他の人たちとは異なる考え方を持たなければいけない。
異なる考え方が、異なる行動を可能にしてくれるかもしれない。
他の人と違った考え・行動をとり、かつ、必要なこととして他の人より正しければ、卓越したパフォーマンスを実現できるだろう。

マークス氏が逆張り投資の条件として最初に挙げたのは、独自の思考・行動だった。
とても簡単な理屈だ。
他の人と同じことを考え、同じ行動をとれば、他の人と同じパフォーマンスしか期待できない。
マークス氏は、卓越したパフォーマンスが「正しい独特の判断」から生まれると話している。

「正しい」ために必要になるのは「根拠」だ。
単に他の人と逆のことをやってももちろん逆張りだろうが、それが愚かな戦略であるのは明らかだ。
マークス氏は「条件反射的な逆張り」はうまくいかないと釘を刺している。

マークス氏が2つ目に挙げたのは、冷静さを保つことだった。

すべてのものが私たちに間違ったことを間違った時に行わせようとする。
環境の中での心理状態すべてが、高いものがさらに上がると熱狂・楽観させ、安いものがさらに下がると意気消沈・悲観させる。
感情、心の命ずるままに行動することによって、『高く買って、安く売る』ことになるのは自然なことだ。

マークス氏は、本来の定石「安く買って、高く売る」を実行するためにも、群衆と距離を置くことが重要と話した。
同氏は、イェール大学寄付基金を運用するデビッド・スウェンセン氏の言葉を紹介する。

「『アクティブ投資運用には、不愉快で独特のポートフォリオを採用することが要求される』
『不愉快で独特』とは美しい2語だ。」

「独特」という話はすでに語られたとおりだ。
しかし、「不愉快」とは何なのか。
それは、群衆と異なる投資を始めてから成否が実るまで数か月から数年かかるということ。
その間、自分の考えが正しいのか、さらには投資の格言

「あまりにも早すぎるのは、間違いと変わらない。」

に照らしても正しいのか、悶々とすることになるということ。
マークス氏は、これこそが「不愉快」の源泉だという。
そして、それに積極的に向き合うべきと話す。

素晴らしい投資とはいつもこの『不愉快』から生まれるものと考えている。
つまり、みんなが嫌うものを買うということ。
みんなが嫌っているのをどうやって知るかと言えば、安いことからだ。


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