投資

超低金利は住宅投資のチャンスか?:デニス・ガートマン
2020年10月6日

デニス・ガートマン氏が強気相場の継続を予想し、個人投資家の戦略についていくつか質問に答えている。


「すべてのトレーダー・投資家は『欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモア』を読むべきだ。」

ガートマン氏がFOX Businessで、稀代の投機家といわれるジェシー・リバモアの伝記を推薦した。
この本はジェフリー・ガンドラック氏も推薦するなど定番の本だから、それ自体は目新しくない。
興味深いのは、ガートマン氏がなぜこの本を紹介したかだ。
同氏はこの本の登場人物が語る言葉を紹介したかったのだ。

「彼は、比較的速く上昇してきたポジションについて利益確定しないのはなぜかと尋ねられ、言った。
『結局のところ、今は強気相場なんだ。』
そして、結局、今は強気相場なんだ。」

ガートマン氏は、現在もまだ強気相場と見る理由をいくつか挙げている。

  • 毅然とした相場。強さが継続している。
  • FRB、世界の金融当局が拡張的政策を続けている。
  • 9月に教科書通りの完璧に近い調整を迎えた。
  • テレビ討論会で共和党がさえなくても株価は動じない。

ガートマン氏は言う。

新高値がやってくるのだと思う。・・・
結局はまだ強気相場なんだ。

番組でガートマン氏は3つの質問を受けている。
1つ目は、少なくとも2-3年は続きそうな超低金利の弊害についてだ。
ガートマン氏が真っ先に挙げた問題は、特に引退世代の運用難だ。
金利が低いために、本来なら債券で運用すべき資金まで、利回りが必要とされ、株式に回っているという。

ただし、ガートマン氏はイールド・カーブの長期側についてはいくらか上昇すると見ている。

「イールド・カーブの長期側ではインフレ圧力が現れ始めるだろう。
利回り約1.48%だった30年債は今後2年ほどで3%近くまで上昇し、より順イールドになる。
これが米銀にとって追い風となるだろう。」

2つ目の質問は、株式の一部を現金化して不動産投資に充てる戦略の是非だ。
ガートマン氏の答は「正しいだろう」というもの。
超低金利が続く限りうまくいくだろうという。
ガートマン氏は歯切れがよくない理由も語っている。
株式と異なり、不動産は売りたくなっても売れるまで数か月時間がかかる点だ。

3つ目の質問は株式を担保に証券会社から借金をして住宅を買うことの是非だ。
有価証券担保で借りることで借入金利が住宅ローン金利よりはるかに抑えられるのだという。
後ろ2つの質問は、どうやら70歳を超えたキャスターの個人的興味だったようだ。

そのやり方はレバレッジが高くかかったポジションのように思える。
もしも君がやるなら、神様にお祈りしている。
僕なら、その誘惑をはねのけるだろう。

アメリカ人の考えていることが、サブプライム/リーマン危機前の住宅バブルの頃に似てきたように感じられるQ&Aだった。


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