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資産の6割超を現金にしておけ:デニス・ガートマン

先週、30年以上にわたり発行してきた「The Gartman Letter」の配信停止を発表したデニス・ガートマン氏の元気だが弱気な声が聞こえてきた。


投資家は利益を確定し、過去2-3年よりも株式のエクスポージャーを減らすべきだ。

ガートマン氏がBloombergの電話インタビューで、あいかわらず勇気ある相場予想を語った。
米国株は「ばかげたほど高い」といつものフレーズを用いて説明している。
同氏はいまだネットでロングを続けているが、以前よりはるかにロングが減り、今後も減らすつもりだという。
場合によっては数日のうちにネットでショートを目指すことになるかもしれないと話した。
投資家に対しては、資産の6割超を現金等価物にするよう奨めている。

ガートマン氏にとっても最大の懸念事項は貿易摩擦であるようだ。
共和党を支持しながら、トランプ政権の保護主義的通商政策は一貫して批判してきた。
同氏は、朝令暮改の貿易交渉の危うさを指摘する。

「トランプ大統領がやるようにランプをこすって貿易戦争を出していると、前に聴いたことがある、また聴くことになる、となる。
これはとても滑る坂のようなもので、いったん滑ると常に悪い終わり方をする。」

ガートマン氏は、単純に貿易赤字を悪いことだとは思っていない。
米国が刷った紙切れと引き換えに諸外国が財・サービスを渡してくれるのだから、そのメリットも大きい。
ガートマン氏は、それは歴史が示しているという。

「米国は過去50年間、世界に対し貿易赤字を続けてきた。
米国は今の方が50年前より住むのにいい場所だろうか?
答は『もちろん』だ。」

Bloomberg記事では、ニュース・レターを停止したガートマン氏の心境についても触れている。
まじめで誠実、思いやりのある人柄はテレビ画面からも感じられた。
まだ老け込むには早いように思われるが、同氏はセミ・リタイアを選択した。

ついていくのが難しくなった。
『私はやり切った』というべき時なんだ。

これはガートマン氏固有の事情なのだろうか。
それとも、何か経済・市場全体が多くのベテランの背中を押しているのだろうか。


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