資本主義は直す必要がある:レイ・ダリオ

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏がCBSの「60ミニッツ」の取材を受けている。
史上最高のヘッジファンド・マネージャーにしてフィランソロピストのスケールの大きさを見るような番組だった。


キャスターによるダリオ氏の紹介が終わると、CMを挟んで画面は洋上へ。
先ほどのキャスターがヘリコプターに乗っている。
そのヘリが着陸するのがナッソーの北を航海するダリオ氏の船だ。
全長180フィート(約55メートル)の調査船Alucia号である。

ジャズ・ミュージシャンの息子が投資で成功し、道楽で55メートルの船を持っている。
これこそアメリカン・ドリームなのだろうが、ダリオ氏によれば状況は変化しているのだという。

アメリカン・ドリームは失われてしまった。
・・・私が育った頃とは全然違う。

ダリオ氏は機会の再配分が行われていないという。
同氏は、自分が大統領なら富や所得の格差拡大について国家非常事態宣言を行うと話した。
どう聞いても大げさに聞こえる「非常事態」という言葉をなぜダリオ氏は使うのか。


「歴史を振り返れば、極めて異質な経済状況にある人たちのグループがあり、経済が停滞すると、対立が生まれるものだ。
例えば1930年代には、民主主義だった4つの主要国が民主主義を廃止した。
対立に対して秩序をもたらしてくれるリーダーシップが求められたためだ。」

さて、画面は水上から水中へと遷移する。
驚くのは調査船だけではない。
ダリオ氏は調査用の潜水艇を保有しており、キャスターを海底遊覧に連れて行ったのだ。
同氏は定期的に研究者を招いて海底遊覧を楽しんでいるのだという。

「宇宙と海洋のリソース配分がおかしいように思う。
特にROIの観点からはね。・・・
ここ(海底)のROIはすばらしいよ。」

何がROIのリターンなのかは説明がなかった。
スキューバが趣味だったダリオ氏だから、おそらく海底遊覧で得られる喜びがリターンなのだろう。

ダリオ氏は、バランスが取れていることが海洋の生態系にも経済にも重要だと話した。

資本主義は捨てる必要はないが、直す必要がある。
・・・うまく働くよう直す必要がある。・・・
私たちは分かれ道に差し掛かった。・・・
60-40、65-35の確率で悪い方になりそうだが、絶対そうなるわけではない。


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