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貨幣的インフレに準備しろ:レイ・ダリオ
2020年4月17日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が持論を展開し、ほんのわずか具体的な未来が見えてきた。


「今は、ルーズベルト大統領がお金と信用を増発し、当時の金との紐付けを断絶すると宣言した1933年3月5日ととても似ている。
・・・1933年3月は市場の底となり、経済の底となった。
同様のことが歴史を通して起こっている。
2008年の金融危機の底は、連邦議会と大統領が銀行救済プログラムを作成した時に底を打った。」

ダリオ氏がBloombergで、貨幣増発と市場・経済の底との関係に言及した。
ただし、同氏は、今が底だとは明言していない。

ダリオ氏は少し前まで、足元が1937年に似ていると言っていたから、状況は少し遡ったようだ。
今は、大恐慌やリーマン危機における最悪の局面と似た時期ということになる。

ダリオ氏は最近「現金はゴミだ」と主張している。
これを聞いて想像するのはインフレの到来だろう。
同氏はこのインタビューで、インフレについてもう少し具体的なイメージまで話している。

財とサービスについてデフレ的、政策によって金融資産がインフレになった1930年代と似ている。・・・
他国通貨や当時通貨と考えられていた金に対して、国々が次々と自国通貨安を誘導し、それにより価値低下が起こった。

ダリオ氏は昨年、その後3年は通貨戦争が増えると予想していた。
現金がゴミという表現の一側面は、こうした通貨安合戦にあるようだ。
ただし、これは通貨安であって、必ずしもインフレではない。
ダリオ氏は、貨幣的インフレと財・サービスの需給によるインフレを分けて考えるべきと述べている。

私たちは貨幣的インフレに対処しなければならない。
この初期には資産価格に反映される。
いくらか金、いくらか株式ほかに反映される。

私たちが経験してきた資産インフレが、貨幣的インフレの初期段階であるとの考えだ。
投資家の目線からいえば、資産インフレで利益を得たが、まだ消費者物価の上昇は起こっておらず、購買力は維持されている、とても都合の良い段階だ。
これが変化するのかもしれない。

「お金の価値には十分注意していないかもしれない。
今はそれがとても重要な課題になる環境だ。」

まず、やり玉に上がるのは、インフレに弱い債券だ。
ダリオ氏は、現在が債券保有にとって「バカげた時代」だという。

債務とは通貨を受け取る約束だ。
そして、政府が莫大な通貨を増発しようとしているのは明らかじゃないか。
・・・いったいなんで債券を保有するのか。

債券が嫌われるということは、極めて広範な変化、多くは大問題を引き起こす。
そう述べた上で、ダリオ氏はあえて些細な投資家へのインプリケーションにもコメントしている。

株式や他の債務の中で安定した富の保存が図れるものは何か?
私が求めるのは、強いバランスシートと安定した利益などだ。
そうすれば、どんな環境でも良いパフォーマンスを上げられる。・・・
何を尺度にし、安いのか高いのか。


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