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貨幣増発が必ず行き着く結末:ジェフリー・ガンドラック
2020年8月4日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、最も恐れる「真正の貨幣増発」について語り、歴史が指し示す結末を説明している。


FRBは間違いなく未踏のところまで踏み込んだ。
興味深いことに、1913年連邦準備法は社債買入れを許していない。

ガンドラック氏が Valuetainment Economicsのインタビューで、コロナ・ショックに対応したFRBによる社債買入れが違法であると指摘した。
同氏は、浮気をやめられない不心得者に喩え、いったん許された範囲を踏み越えた者はその後もルール違反を続けると予想している。
市場ではFRBによる株式買入れを予想する人が増えているが、ガンドラック氏も「かなり近づいている」と話している。

FRBが社債買入れを決めた時、その合法性に疑問を呈した人は実は少なくない。
ところが、コロナ・ショックという非常事態の中で、それを強く批判しストップをかける声は大きくならなかった。
たとえ違法であっても、米国はそれを必要としたということなのだろう。

ガンドラック氏の心配事は、すでに社債や株式の買入れではなくなっている。

最大の心配事は、負債を法定通貨であると宣言し、貸し手ではないと宣言することだ。・・・
お金を配分しているだけだと言うことだ。
これが真正の貨幣増発だ。

ガンドラック氏は、貨幣増発が必ず決まった結末を迎えることは歴史が示しているとして、ローマ、18世紀終わりのフランス、ワイマール共和国の例を挙げた。
実物貨幣をやめて貨幣増発に突き進んだ国は、確実に国民生活を困窮させる結果になった。

貧しかった人は餓死し、中間層だった人はかつての貧困層の状態になった。
そして、貨幣増発メカニズムの中心にいた人たちが、ばからしいほど裕福になった。

個人の生活のためか権力の掌握のためか、はたまた国家のためか知らないが、増発されたお金はとにかく権力者が使ったわけだ。
結果として国民が貧しくなり、それにも関わらず権力者が裕福なら、当然のことに国民は怒る。

大学で数学と哲学を専攻したガンドラック氏の語りはこのあたりから少し恐ろしげなものになる。
同氏は1789年のヴェルサイユ行進のようなことが起こると予想する。

彼らはついにルイ16世とマリー・アントワネットをパリに連行した。
すぐには殺さず、幽閉した。
最後にはそうなるんだ。

(一部誤訳を修正しました。)

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