証券会社を信じるな:ピーター・シフ

Euro Pacific Capitalのピーター・シフ氏が、投資における注意点をいくつか語っている。
大物狙いのアウトサイダーの棘のあるコメントが面白い。


典型的な証券会社の言うことを聞くな。

Kitco Newsから「あらゆる投資の前に踏むべき第1歩」を尋ねられて、シフ氏はこう答えた。
投資のアウトサイダーは「典型的な証券会社」のどこに不信感を持っているのか。

「そういう会社は、どんなに愚かなストーリーでも、支配的なナラティブに疑問を呈しない。
盲目的な信仰は最後には高くつく。」

概して証券会社のスタンスに強気側のバイアスがかかっていることは周知の事実だ。
むろん、株式市場ではしばしば上げの期間の方が下げの期間より長いことが多いという背景もある。
しかし、それを割り引いても、証券会社の見方には強気バイアスがかかっている。
それがまた、市場に影響を及ぼしている。
しかも、すばらしい偶然だが、強気スタンスは証券会社の収益にも有利に働く。
そして、それは証券市場の周辺で生計を立てる人々にも波及し、明らかな脱線に及ぶこともある。

「現実の価値のない、あるいは現実とのリンクが失われたバリュエーションの株式・投資対象は避けるべきだ。
・・・こうした投資商品を売り込む際アドバイザーの多くは『セクターが熱している時にはバリュエーションは重要でない』と示唆する。
結局は重要なんだ。」


シフ氏は、その極端な例としてビットコインを挙げ、2017年12月の高値から80%超も下げたと指摘した。
程度の差こそあれ、次は米国株市場が下げる番と予想し、米国株にパッシブ運用する投資家は損失を膨らませると警告した。
2019年は、過小評価されているセクターを探し、タイミングよくエントリーするアクティブ投資であるべきという。

外国市場のバリュエーションの方がはるかにリズナブルで持続可能だ。
この状態が、割安な金やドル以外の株式に絶大なチャンスを与えている。
・・・
投資家は現状のミスプライスを利用し、米国株を売却し、金とドル以外の株式にその代金を配分すべきだ。

シフ氏は具体的な投資対象として金、金鉱株、外国の配当株を挙げた。
同氏は従前から大幅なドル安を予想しており、それが実現するにつれ、推奨した資産クラスが優良なパフォーマンスを上げると予想する。
(もっとも、Kitcoにとってもシフ氏にとっても金は商売の1つであり、その分は割り引いて聞いておくべきだろう。)

外国株の例としてはブラジルの公共株を挙げ、2018年に50%超のパフォーマンスを上げたと紹介している。

シフ氏の投資戦略の中核は、10年に一度の金融危機などを待つというようなスタイルだ。
一発大当たりを狙うため、長年空振りが続く。
シフ氏は、自身が受けた中で最良のアドバイスを尋ねられると、こう答えている。

短期的パフォーマンスを長期的結果と混同するな。

シフ氏の心の強さの源泉なのだろう。


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