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老兵はこれを株価操縦と呼ぶ:デニス・ガートマン

デニス・ガートマン氏が、米国株市場に見られる不安材料を指摘しつつも、いつも予想を超えて続く金融緩和を材料に強気スタンスを奨めている。


興味深いのは、もう数か月、ダウが市場上昇を牽引し、NASDAQが市場下落を牽引し始めている点だ。
私たちベテランのプロはこれを株価操縦(painting the tape)と呼ぶ。
株価操縦が起こるのは、銘柄数の少ない指数、30銘柄しかない指数が上昇を牽引する時だ。

ガートマン氏がBloombergで、最近の米市場についてコメントしている。
グロース株が多いNASDAQがかつての輝きを失い、ブルーチップのダウが底堅さを見せている。
しかし、ダウはしょせん30種平均でしかない。
これが市場全体の強気を捉えている保証はない。

ガートマン氏は現状が「内的な弱さ」を示していると表現した。
ただし、弱いから売ればよいというような簡単な相場ではない。

それでも、続いてきた強気相場からフェイドアウトするのは愚か者のゲームだ。
FRBは引き続きとても積極的な金融拡張を行っており、FRBと喧嘩すれば負けてしまう。

市場が弱くなっていることを理解し「通常の状況より少し用心」した上で、強気スタンスで臨まざるをえないとの考えだ。
ガートマン氏によれば、市場が弱くなっていることに気づいていない人が多いのだという。
米市場の高揚感はまだ続いているようだ。

ガートマン氏は引き続き株式を選好しているという。
同氏の銘柄選択の基準は単純かつ有名だ。

前にも話したが、今後またしばらく話すことになろうが、足の上に落としたらけがをするものを保有したい。
保有したいのは鉄鋼、タイヤ、自動車、強い経済で求められる財やサービスの製造業。
避けるべきはハイテクだ。

ガートマン氏はハイテクについて理解したことがないと明かす。
すでに人生の終盤、これから理解しようとも思わないという。
一方で、同氏は鉄鋼、タイヤ、自動車、船舶、鉄道などについては熟知していると胸を張る。

ガートマン氏は、終末にイエレン財務長官が金利上昇を歓迎する発言をしたことにも言及している。
やや困惑したといいながら、老後の収支計画に苦しむ高齢者にとっては良い話と感想を述べている。
元々ガートマン氏は、FRBの金融緩和が長さと程度の両方でやりすぎと考えており、FRBに注文を付けている。

私が継続すべき、あるいは継続できると思ったよりはるかに長い間FRBは拡張的金融政策を続けてきたから、おそらく現時点でみんなが予想したいよりも長く続けることになろう。・・・
パウエル議長は、引き締めの検討の検討さえ始めていないと言った。
FRBは引き締めの検討の検討の検討を始めるべきだ。


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