投資

ハワード・マークス 結局、投資に必要なもの:ハワード・マークス
2020年7月13日

ハワード・マークス氏のチリ公認会計士協会のインタビュー第3弾: 投資家にとって重要な内心のコントロールについて語られている。


確信と謙虚さのバランスととらないといけない。・・・
下落の中で持ち続ける、買い増すための確信を持たなければいけないが、自分が間違っている可能性を否定するほど確信してはいけない。
何か市場から学ぶことはあるはずだ。

マークス氏は、卓越した投資家とは正しく固有の考えを持ち、投資を行う投資家と説明してきた。
固有であるからには、その投資家の行動はコンセンサスと異なったものになる。
最初からうまくいけばよいが、むしろ実るまで時間がかかることの方が多いだろう。
その間、程度の差こそあれ、不安・不快な時間を過ごすことになる。
神様ではないから、時には敗北を認めないといけない時もあろう。
その場合、その投資家は固有だったポジションを平均に近づけることを強いられる。
損切である。
その判断が難しい。

みんな、確信と謙虚さをどうバランスすれば良いか尋ねるが、やり方に公式はないんだ。
結局は判断の問題であり、そうするためのアルゴリズムやプロセスとして書き出すことはできないのだと思う。

優れた判断にもとづくプロセスこそ卓越した投資家となるための公式だ。

マークス氏は、仕事には定形的なプロセスも必要と認める。
勤勉にプロセスを重ね、そのために必要な知識・スキル(会計・財務・経済おそらく心理学、スプレッドシートなど)も必要と語る。
しかし、そうしたプロセス・知識・スキルはマストにすぎず、それだけで優れた投資家になれるわけではないという。
マークス氏の投資モデルや投資アルゴリズムへの評価は従前から厳しい。
ゴミを入れてゴミを出すもの」と言ってきた。
卓越した投資成績を上げるには、自動化された判断だけでなく、優れた判断が必要だからだ。
そして、優れた判断の前提として、感情の制御が必要になる。

「私たちの仕事は単純、『安く買って、高く売れ』だ。
人間行動、人間の本性は、高く買って安く売らせようとする。」

アウトパフォームには固有の行動、逆張りが必要であり、そのためにはしばらく不安・不快な時期に耐えなければならない。
そのためには感情を制御できる強い心が必要だ。

マークス氏は、この内心にある「洞察力や能力」を教えることは難しいと話す。
バスケの世界の言葉「身長はコーチできない」を引いて説明している。
このあたりから、凡人には辛い内容になっていく。

あなたにできる1つ目のことは、基本的なスキルを学ぶことだ。・・・
2つ目は、逆張り思考や感情の制御などの重要さを理解すること。
知能指数の高い人ならこれらを学ぶことはできる。
卓越した投資家を他の人たちから分けるのは、物事に異なる見方を持ち、それが平均でより良い見方であることだ。


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