投資

経済成長で市場を選ぶな:ジェレミー・シーゲル
2020年7月30日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、各国の株式市場の将来リターンを予想するための強力な指標を明かしている。


信じるかどうかわからないが、私が研究したところでは、PERはGDP成長率より将来リターンを占う上でより有効だ。
『GDP成長率が改善している・・・』といえば聞こえはいいかもしれない。
しかし、真実は、何かをリズナブルな株価で買えば、長期的に良いリターンを得られるということなんだ。

シーゲル教授がウィズダムツリーのウェブキャストで、グローバル投資における国の選別のポイントとして経済成長ではなくPERを挙げた。

シーゲル教授はこれまでも新興国市場バリュー株を推奨することがあったが、背景にはこうした「研究」があったらしい。
教授はいつも益回り(PERの逆数)から株式の将来リターンを予想するが、これも同列の話なのだろう。

シーゲル教授は、この現象についてミクロ(銘柄別)の例から話を始めている。

「私は『株式投資の未来』の書き出しで、1955年にスタンダード・オイルと初期のIBMに投資した人の話を書いた。
ずっと持ち続けた場合だ。
IBMの方がはるかに成長を遂げたものの、PERは常に高く、長期保有者にとってのリターンはスタンダード・オイルの方が良かった。
多分直観に反しているだろうが、これは長期的にいかにバリュエーションの要因が重要かを示している。」

シーゲル教授はこれまでバリュエーションに割安感のある銘柄・セクターを買ってきた。
過去15年ほど報われず苦痛を味わっていると明かすものの、信念は変わらないようだ。
そしてこの信念をマクロ(国別)にも向けている。
米市場のPERが20倍、欧州が15倍、新興国市場が10-12倍と紹介、PERのギャップもピークに近いとし、低PERの方が高成長よりも良好なリターンを上げうる要因を挙げている。

長期的には・・・配当の再投資によってGDP成長率の差を打ち消す傾向がある。・・・
これらギャップ、特に新興国市場の側のギャップが行き着いたと考えている。
先進国世界・米国と新興国市場の間(のギャップ)は史上最大レベルにある。


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