投資

約束の地にたどり着けるかが問題:モハメド・エラリアン
2020年3月17日

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏の16日の発言: コロナウィルス後を見据え、投資家にミスを犯さないよう警告している。


行き先は心配していない。
道筋はとてもトリッキーになる。

エラリアン氏がCNBCで、米経済・市場の将来について興味深い見通しを述べている。
同氏は、新型コロナウィルスの市場影響について、4つのマイナス要因が同時に起こっていると話した。

  • 前例のない需給両面を破壊するショック。
  • 一般的な刺激策が効かない。
  • 高止まりするボラティリティが中央銀行のプットへの信頼を損なっている。
  • 流動性にむらが出ている。

状況を整理した上で、エラリアン氏は投資のチャンスに言及した。

「特定のセクターを救済するなら、これは個別の投資シナリオになる。
・・・個別の投資シナリオはたくさん存在する。」

セクターごとのシナリオは多く存在するとの考えだ。
しかし、これらシナリオは個別のものであり、市場全般のシナリオではない。
市場全体を買う、インデックスの買い手であれば、話は異なる。
エラリアン氏は、市場全体が回復するには医療面での前進が必要と話す。
しかし、これは投資家にとっては厄介かもしれない。
概して市場は実体経済より先に動く。
医療面での解決の兆しが見えた時には市場はすでにかなり上がり始めているかもしれない。

エラリアン氏は、このプロセスの危険さを指摘する。

「私は、金融市場が実体経済より前に回復を始めると予想している。
しかし、その前にとても急激なテクニカル面の下げが起こるだろう。
・・・一般の投資家にとっては依然とても危険な状況だ。
いつか(買う)時が来るが、今ではない。」

引き続き押し目買いを控えるべきとの結論を話している。

エラリアン氏は、ウィルスが去った後の「行き先」について2点予想している。

  • 経済が景気後退から急激に脱出し加速する。
  • 実体経済の前に市場が力強くリバウンドする。

この点を期待し心配する人は少なくない。
コロナ・ショックが危機だとしても、そこに広く深い刺激策を今講じるべきなのか。
(困っている人たちをターゲットに救うのはもちろん必要だ。)
今人々が消費や企業活動をやめているのは、金融環境のためでも金銭的理由でもない。
ウィルス感染を抑制するためにやめているのだ。
そこに、広く深い刺激策を講じれば、ウィルスの問題が解決した後に何が起こるか。
最後のひと上げ》を増幅したような熱狂が訪れる期待、懸念がある。

エラリアン氏は「行き先」についてあまり心配していない。
問題は「道筋」をどう乗り切るかにあるという。

ボラティリティには私たちの最悪の部分を引き出す傾向がある。
投資家はこの信じられないほどボラティリティが高く不確実な道筋を乗り切る能力を備えなければいけない。


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