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米長期金利上昇を悲しむべきか喜ぶべきか、それが問題だ

アリアンツ経済顧問モハメド・エラリアン氏は、従前どおり、FRBに対し厳しい批判を繰り返している。


利上げ終了を宣言すべき:モハメド・エラリアン

FRBは、イエレンのFRB、バーナンキのFRB、グリーンスパンのFRBがやったように、ビジョンを作らなければいけない。
現在のFRBは、一貫した戦略の柱を持たない初めてのFRBであり、すべてデータ次第だ。

エラリアン氏がYahoo Financeで、ビジョンを示さないFRBを批判した。
米経済は依然強いし、インフレも物価目標に近いとは言えない。
もしも「データ次第」ならタカ派を貫くべきだが、そうなっていない。
ビジョンも示さないし、実は「データしだい」でもない。

FRBは、金融政策正常化に慎重になりすぎて高インフレを招いた。
エラリアン氏はFRBに、先回りをすること、物価目標を見直す(期間の柔軟化または引き上げ)よう求めている。

遅れることが問題なのだ。
何かが壊れるリスクなしに簡単に追いつけるものではない。
・・・加えて、間違った物価目標が続けられている。

エラリアン氏はCNBCで最近の長期金利上昇についてコメントしている。

「おそらく(長期債は)オーバーシュートしているのだろう。・・・
オーバーシュートの問題は投げ売りが起こること。
・・・リスクが高まれば、さらに大きくオーバーシュートしてしまう。」

エラリアン氏は先週、債券市場のアンカーが失われたと発言している。
この日もその主張を繰り返している。
同氏が挙げた3つのアンカーとは

  • 政策: 「データしだい」でフォワードガイダンスがない。
  • テクニカル: 買い手(FRB、中国、機関投資家、日本)が減った。
  • 経済

これらアンカーが外れたために、金利(債券価格)のボラティリティが上昇したというものだ。
先週までは、金利をボックス圏に留める力が働いていたが、今回はそれも外れてしまったらしい。

「利回りが上昇する度にその金利で固定しようと買う人たちは、落ちるナイフを掴んできた。
今ではそんなに買いたいと思わなくなっている。」

エラリアン氏の批判は、政策のアンカーを放棄したFRBに向かう。
パウエル議長は方針を変えるべきと言う。
政策の効果にラグがある以上「データしだい」を止めるべきと述べた。

今発するべきメッセージは『(利上げは)終わった』ということなんだ。

あるキャスターは、データに従うのは当たり前ではないかともっともな突っ込みを入れている。
エラリアン氏は、市場のアンカーまで外すべきではないと答えている。


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