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米長期金利は1%割れへ:デニス・ガートマン

デニス・ガートマン氏が、新型コロナウィルスに端を発した市場の混乱についてコメントし、投資推奨を述べている。


上げれば売り、下げても買うべきでない。
・・・まだ多くの人が押し目で買おうとしている。
私は現時点で、この下げはみんなが予想している以上に深刻なものだと考えている。

ガートマン氏がBloombergで、下げ止まらない米市場についてコメントした。
状況は明らかに厳しく、投資家の多くはそれを過小評価してきたと分析した。

ガートマン氏は、下げの背景には新型コロナウィルスだけでなく、それ以前から続いていた「ばかげたほどの買われすぎ」があると指摘する。
米株価はPER、価格対GDP比率(いわゆるバフェット比率)、PSRのいずれで見ても割高な状況にあったと指摘した。
また、実体経済では、貿易に大きな支障が出ており、一時的なイベントと見るべきでないという。

ガートマン氏は、役員を務める大学の寄付基金で、株式エクスポージャーを減らすよう指示しているという。
自分自身の資産の運用では債券・金をロングし、継続する予定だという。
ガートマン氏は、同氏が考える「今年のトレード」を推奨している。

金が弱くなれば買うだけでなく、横ばいでも買い、金市場上昇でも買っていい。
私はこれまで金保有、特に米ドル建て以外での金保有をしてきたが、それを続ける。
・・・
金市場をロングし、株式市場をショートし、債券市場をロングする。

ガートマン氏は、金を保有する際、相対的に強いドルを調達通貨とするのではなく、ユーロや円を調達通貨とするよう説いてきた。
金の上昇とともにユーロなどが下落すればパフォーマンスが向上するためだ。

ガートマン氏は世界の利回りの環境について、今後も低下が続くだろうと予想し、ドルも例外でないと話している。

世界の利回りのトレンドは今後も右肩下がりが続くだろう。
だから、1.18%の米長期金利が1%を割るのもそう遠くないだろう。
マネーは唯一プラス利回りとなっている米国に流入しており、それが続くだろう。

ガートマン氏は名目金利で議論しているが、今後、ここには注意が必要だろう。
同氏の予想のように米長期金利が1%割れとなるなら、日米長期金利差は1%程度まで縮まることになる。
すると日米のインフレ差を下回る、つまり、実質金利差がなくなる可能性がある。
果たしてそれでもマネーが米国に向かうのか。
向かわなくなるとすれば、いったい何が起こるのか。


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