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米銀株のアウトパフォームはあるか:ジェフリー・ガンドラック
2020年2月13日

債券王ことダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、米銀株についての投資スタンスを述べている。


S&P 500は(金融危機前から)130%上昇したのに対し、銀行セクターは2007年高値まで戻したに過ぎない。
低金利と金融抑圧などFRBの政策のすべては明らかに(銀行株の)アンダーパフォーマンスにつながった。

ガンドラック氏がある証券会社のイベントで指摘した。
長期の金融緩和が、銀行の収益に悪影響を及ぼすことはよく知られたことだ。
これは米国だけの話ではない。
ガンドラック氏は、邦銀・欧州銀の株価推移も提示し、邦銀が最悪、欧州銀が次に悪い様子を示している。
この順になったのがマイナス金利など過度で長期間の金融緩和によるものと主張している。

ガンドラック氏は、CNBCで出演者が買いたい株を述べる場面でしばしば笑うのだという。
必ず、誰か銀行株を奨める人がいるのだという。

何年も何年も何年も、彼らは銀行株を買いたがっている。
きっと割安と思っているのだろう。
この(過去の)パフォーマンスを見れば、相対的にはそうなのかもしれない。
でも、永遠にアウトパフォームするようには見えない。

銀行株がこれまでアンダーパフォームしてきたから、これからはアウトパフォームするはずだという逆張り思考をガンドラック氏は退ける。
あるいは、銀行株を有望と思う人は、先々の金利上昇を前提としているのかもしれない。
金融緩和が巻き戻すから、金融緩和の悪影響が消えていくというロジックだろう。
ガンドラック氏は、そうなるためには「完全に異なる金利のレジーム」が必要になると釘を刺す。
金利が上昇し、インフレ率より大きくなるレジームだ。
ガンドラック氏は、新たなレジームは選択されないと予想する。

FRBは明らかに、インフレが2%を超えて基本的にそこにとどまることを望むと話している。
明らかに、金利をインフレ率や名目GDPより低くしておきたいと望んでいる。
それは、先進各国や米国が世界の他の国々よりも現時点で直面している累積債務問題を考えれば理解できる。

ガンドラック氏が「理解できる」としたのは決して賛成しているわけではない。
この直後に、財政悪化を放置する政治の危険性を述べている。

レジームが変わらないのなら、何が起こるのだろう。
程度の差こそあれ、米銀株も日欧と同様、アンダーパフォームを続けると言いたいのだろう。
金利上昇の度に期待する声が増える銀行株、ウォーレン・バフェット氏も(選択的に)好む銀行株だが、諸手を挙げて飛びつけるものでもないようだ。


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