米金利は上昇へ、金を推奨:ダブルライン

ジェフリー・ガンドラック氏のファンクな副官ジェフリー・シャーマン ダブルライン・キャピタル副CIOが、米金利のトレンドは上昇に転じると予想した。
債券価格には不吉な材料が織り込み済みで、上値は重いという。


「(米国債市場で)この大きなモメンタムの上昇があったが、これは弾ける傾向がある。
通常こうした大きな変動があると、債券市場は、株式市場やクレジット市場と同様に、両方向にオーバーシュートする傾向がある。」

シャーマン氏が7日CNBCに、債券価格の上昇(債券利回りの下落)に行き着いた感があると語った。

米10年債利回り
米10年債利回り

米10年債利回りは昨年、FRBが金融政策正常化を進める中でじりじりと上昇した。
第4四半期にはそれが市場を恐怖に陥れ、資産価格が大きく調整した。
FRBはこの調整におののき、年末から目立ってトーンを変える。
市場はそのFRBの先を行くように金利を低下させ、金融政策正常化は完全に頓挫した。
一方、株式市場は息を吹き返し、S&P 500指数は現在史上最高値圏にある。
米10年債利回りは市場最低水準に迫ったが、今月初から反騰を予感させる動きを見せている。


シャーマン氏が言うように、債券価格上昇は終わりを迎えたのか。
それには、債券価格を押し上げる要因を点検すればいい。
その筆頭格は米景気後退だろう。
シャーマン氏のボス、ガンドラック氏は以前、来年11月の大統領選挙前までに景気後退入りする確率を75%と予想している。
かなり差し迫った予想であり、これが的中すればリスク・オフでさらに債券が買われるのではないか。

「もし今景気後退入りしたら債券市場がここから大きく上昇するかどうか確信が持てない。
いつもそう想定するが、すでに今まで大きく上げてきたし、悪いニュースは多く金利市場に織り込まれている。」

つまり、債券価格の上値は重いと見ているのだ。

かなりモメンタムの強い相場にあったものを買うことで、金利感応度と金利リスクを背負いたいと思いますか?

シャーマン氏は米国債が一方方向にかなり伸び切っていると見ている。
その状態からさらに伸びる方に賭けても、リスクは高く儲けは少なそうといいたいのだ。

ちなみに、米国株は景気後退よりだいぶ前に下落するのが通例だから、ガンドラック氏の予想は投資家にとってかなり差し迫ったものと言える。
では、その予想を前提として、他にリスク・オフの受け皿となる資産クラスは何なのか。

金は利回りゼロでボラティリティがあり、安定しているわけではない。
しかし、米国がマイナス金利に向かい、それが金融システムに問題を生じさせるとすれば、小さな光る石はとてもよいパフォーマンスを上げるかもしれない。

どうやらダブルラインは一枚岩のようだ。
ガンドラック氏も以前、足元の状況での推奨を尋ねられ、金と6か月TB(事実上のドル現金)を挙げていた。


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