米経済は2019年1%成長へ:ブリッジウォーター

ブリッジウォーターでレイ・ダリオ氏らと共同CIOを務めるグレッグ・ジェンセン氏が、2019年中の米経済の急速な鈍化を予想した。
米市場には弱気とし、新興国市場で相対ポジションをとっているという。


私たちの手法によれば、今起こりつつあるのは、2019年のとても弱い経済成長、景気後退に近いレベルの経済成長だ。
しかも、市場は概してそれを織り込んでいない。

ジェンセン氏がReutersに語った。
ブリッジウォーターの予想は、2019年の米経済成長が1%近くまで減速するというもの。
経済が大きく弱まることでFRBは現状の引き締めスタンスから緩和スタンスへと変更を余儀なくされるという。
しかし、パウエルFRB議長が急いできた金融政策正常化はまだ半ば。
金融緩和の余地はまだ小さいままだ。
ジェンセン氏はFRBが困難に見舞われると予想している。

「私たちの見方は、40年におよぶトレーディングや市場・経済研究に基づいて作られた系統だったプロセスの結果だ。」

ジェンセン氏は胸を張る。
ブリッジウォーターの2019年予想は、他の市場関係者・エコノミストと比べても極端に弱気寄りだ。
それでも胸を張るのは、レイ・ダリオ氏が培ってきた《プリンシプル》に基づくプロセスが有効と信じるからだろう。


「このプロセスは、株式市場に対して時間が経過しても相関しないアルファの獲得を可能にしてきた。
株式が上昇しようが下落しようが、同じようにうまくやってきた。」

ブリッジウォーターは、ジョージ・ソロス氏のクォンタム・ファンドをだいぶ前に抜いて、史上最高のヘッジ・ファンドと称えられている。
そのファンドが、経済以上に市場に対して弱気な見方を持っている。

(市場の)変化はその(下げの)方向だったものの、私たちが予想する起こりそうな経済状況の変化に比べて、変化の程度はまだ小さい。
したがって、これは将来大きなことになる。・・・
企業収益の見通しはさらにはるかに弱気だ。
だから、私たちは、経済成長が鈍化し、利益は経済成長よりも大きく鈍化すると考えている。

ブリッジウォーターは、金融システムのレバレッジがさほど高まっていない点に着目し、リーマン危機の再来はないと予想している。
一方で、金融・財政刺激策の余地は小さいから、じりじりと長引くという。

「市場が直面するのはもっとゆっくりとした痛みである可能性の方が高い。
経済はひどく鈍化し、刺激するのが難しくなるだろう。」

米市場には弱気な見方を持っているため、目は外国市場に向かう。
ブリッジウォーターは新興国市場で相対的に大きなポジションをとっているという。

「世界には、さほど高い経済成長に基づいて価格がついていない市場もいくつかある。
相対的にはより魅力的だ。」


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