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米経済は言われるほど良くない:マーク・ファーバー
2020年2月21日

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、投資戦略や為替見通しを語り、長期的な米ドル安を予想している。


すべてのことはわからないから、分散することが求められる。・・・
今ではこれは天才的な投資戦略ではなくなったが、あなたを守ってくれるやり方ではあるだろう。
あなたの資産の25%を不動産に、約25%を株式に、25%を債券に、25%を貴金属に投資するとよい。

ファーバー氏がDailyFXで、投資家に分散投資を奨めている。
同氏は以前から自身の資産配分として、不動産、株式、現金・債券、金に1/4ずつを配分していた。
最近では株式の割高感が強まったとして、長年のルールを変え、株式への配分を25%から20%に減らしている。
また《金に25%》とせず《貴金属に25%》としたところもわずかに変わったところだ。

ファーバー氏は自身の金投資のやり方を明かす。

「私は貯蓄の一部で毎月金を買っている。
短期的に売られすぎの価格と思われる時に多めに買っている。
現在は売られすぎではない。
現在は金と比べて銀・プラチナがとても割安だ。」

ゴールド・バグは、思い立った時に金を買うのではないのだ。
資産の25%を金に振り分けた今でも、毎月投資を続けているのだ。
そして、そのゴールド・バグが、最近活況となっている金について割安感を感じていない。
ファーバー氏は、投資家に「全財産を金に投資しろと言っているのではない」と断っている。
あくまで分散のための金であって、投機のための金ではないのだ。

ファーバー氏は為替について尋ねられると、米ドルの割高感を指摘した。

ユーロは米ドルと比べて割安だと思う。
米ドルは、豪ドル・加ドル・NZドルなどほとんど通貨と比べ割高だ。
トランプと米国は誇張とでたらめにとても長けている。
米経済の置かれた状態は、欧州のそれよりさほど良くない。

欧州についてはいまだに市場でも見方が分かれている。
非常に弱気な材料が否定できない一方、底打ちを期待する声も存在する。

ファーバー氏の考え方は、過去を見るのでなく、将来変化しうる方向性を見るもののようだ。

「欧州の多くの国、特にフランス等では、すでに社会主義が広まっている。
もっと右傾化の動きがある。
米国では、少なくとも2024年には、左翼、民主党のより急進的な左派が政府を掌握するだろう。
米国では欧州よりも富の格差が問題視されており、左への大きなシフトが起こるだろう。」

つまり、欧州には以前から資本主義や市場経済への逆風が吹いていた。
一方、米国ではこれから強まっていく。
だから、相対的にいうなら、先に向けては欧州が買いやすく、米国が買いにくくなるという考えのようだ。

ファーバー氏は自身の投資スタイルを自ら要約している。

一般論として、株だろうが何だろうがチャートを見ることなしに買うことはしない。
・・・しかし、必ずチャートだけで買っているわけでもない。・・・
私は、何かとても下がっているか、無視されているか、アナリストがみんなネガティブに見ているかするもので、チャートが底の形成、理想的には数年来の平坦な底を形成しているものを探しているんだ。


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