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アスワス・ダモダラン 米国株6%の将来リターンなら満足すべき:アスワス・ダモダラン
2021年9月7日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が中国投資における注意点の他、米市場の将来リターンについて語っている。


これまで常に、中国に対するいかなる投資においても中国政府は関与してきた。
昨年起こったのは、事実を否定してきた人たちが現実を思い知らされたということ。
このため、中国企業への投資は、企業についてどう考えるか・中国政府についてどう考えるか、両方の検証になった。

ダモダラン教授がCNBCで、中国投資の特徴を語った。
中国企業に投資する場合、企業と政府の両方の検討が必要という。
本来このことは中国以外でもいえることだが、私たち自由社会の投資家はそれを忘れることがある。
中国についても忘れられていたことが再認識されている。

「中国政府が望めば、企業を大いに困らせることができる。
だから、この先どれだけ困難になりうるか、いつも評価しないといけない。
困難になればなるほど、そうした企業を避けないといけない。」

このアドバイスは全くの正論だが、実際に中国のような国について外国人が実践するのはハードルも高い。
ダモダラン教授は1日自身のブログで、中国株投資と主要4銘柄のバリュエーションについて論じている。
銘柄ごとに政府のインパクトの度合いに差を付けている。

ダモダラン教授は米市場のバリュエーションについても尋ねられている。
教授は期待リターンの水準を予想し、債券との比較において議論している。

株価に基づけば、年率6%のリターンが示唆される。
10、20、30年前に投資していた人からすれば驚きだろうが、それが可とすべき水準だ。
米国債が1.3%なら、6%は悪くない。

ダモダラン教授は定期的に各国の株式市場のリスクプレミアムをボトムアップで計算し公表している。
それによれば、米国株のリスクプレミアムは4.38%。
 6% – 1.3%= 4.7% と同水準にある。
(参考: 【データ】各国・地域の市場の期待リターン

ダモダラン教授は、歴史的に見て極度の株高にあり将来リターンが低く見込まれるからといって、それだけでは市場から手を引く理由にはならないと説いている。

歴史上の他の時代と比べれば、後ずさりして『これはおかしい』となる。
しかし、私たちは歴史に対して投資するのではない。
現在そこにあるものに対して投資するのだ。


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