米国株市場急落の原因:グッゲンハイム

22日の米国株市場は、S&P 500指数が1.9%下落するなど大幅反落、米国債が買われた。
この動きについて、Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏が解説している。


今日の欧州製造業のデータは、経済成長を立て直すための選択肢の検討をECBに促すだろう。
株式と債券利回りは短期的に下押し圧力が強まるだろう。

米時間で昨日の昼頃、マイナード氏は欧州経済について心配を深めていた。
欧州PMIの落ち込みが顕著で、欧州経済への不安感が高まったためだ。
マイナード氏はECBについて、金融緩和に舵を戻さざるをえなくなると予想する。
もしそうなら、ECBの金融政策正常化はほとんど何もできないまま頓挫することになる。

「仏・独の製造業PMIの崩落は、貿易戦争に対してECBが後手に回っていることを示唆している。
輸出低迷が欧州経済を混乱させるにつれ、ECBが後手に回っていると市場は示唆している。
ECBは追加の対応が必要だ。
欧州経済・市場の低迷は追加の量的緩和の必要性を示唆しているのかもしれない。」

PMIが弱かったのは欧州だけではない。
米PMIも程度の差こそあれ軟調で、それが世界経済に対する不安感を高めている。
21日にはFOMCの結果を好感して上昇した米市場だが、22日には大幅反落となった。
リスク資産から逃げ出したマネーの行き先は債券市場だ。

「欧州製造業の低迷によって米市場が下落した。
一方、欧州の景気後退不安を背景に世界の金利は低下している。」

PMIのほかにもう1つ市場をビクつかせたものがある。
それはイールド・カーブだ。
以前から、イールド・カーブの長短逆転が秒読み状態に入ったという人がいた。
ここに来て3か月ものと10年ものの利回りが2007年以来初めて逆転したのだ。
ただし、イールド・カーブの先行きについては市場でも意見が分かれている。


今月、債券王ビル・グロス氏から「20年前なら債券王になっていた」と名指しされたマイナード氏。
そのマイナード氏が、債券は買われすぎであり、まもなく金利が底を打つと予想している。

債券市場で買われすぎシグナルが出ている。
米国債から社債、ハイイールドまで。
パニックでの買いは勢いを失いつつある。

短期の利回りは政策金利によってほぼペッグされる。
イールド・カーブが逆転するかどうかは、長期側の影響が大きい。
今の米国債に関するかぎり、長期側は市場が決めている。
長期の米国債が買われているから長短逆転の心配が募る。

マイナード氏は、債券が買われすぎと言っている。
これが調整するなら、長期側を中心に利回りは上昇する。
だから、イールド・カーブの長短逆転はすぐには起こらない可能性もある。
つまり、景気後退シグナルまでまだ間がある可能性が残っている。

ならば、現在はグッゲンハイムの10段階のうちのどの段階なのか。
これには2つの可能性が考えられる。

  • 「2. 米国株新高値」、「3. 債務拡大」
  • 「6. 成長鈍化」

マイナード氏はECBに追加緩和を期待しているから、後者よりは前者を想定しているのだろう。
ただし、新高値がまだあると浮かれてはいけない。
マイナード氏は来年前半にも景気後退が始まるとして、ディフェンシブな構えを推奨してきている。


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