米国株市場は底を打った:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、米国株市場への強気スタンスを強めている。
理由は単に市場の調整だけではなく、米経済の強さを再確認したことにあるようだ。


金曜日に見た時、胸をなでおろし、この就業者数増なら景気後退の兆しは全くないとわかったんだ。

シーゲル教授がCNBCで、先週公表された米雇用統計について言及した。
好調な就業者数増、労働参加率を見る限り、景気後退入りの心配はないと悟ったという。
相場は不安定なままだが、シーゲル教授はすっかり≪永遠のブル≫に戻っている。

底値を試すことはまだあるかもしれないが・・・この反応は底を打ったと思う。
現時点ではバリューが大幅に上回っている。

ここまで強気に戻るにはもう1つ理由があったようだ。
そもそも≪永遠のブル≫が弱気に陥ったのには理由があった。
1つは、プラス要因が前倒しですべて株価に織り込まれてしまったこと。
そしてもう1つが、金利上昇が始まったように見えたことだ。


「米10年債利回りがゲームを変える要因と言ってきた。
2018年は、10年金利の上昇が一貫して米市場の脅威だった。
それが2.75%を下回るところまで急落した。
昨年の秋に同金利が2.75%を下回るなんて話を聞いていたら、『ドラッグでもやっているの?』と言い返したろう。」

2018年の株価調整は1月末と10月初めに起こり、いずれも金利上昇を市場が意識し出したことが引き金となった。
資産価格の理論式は、分子がキャッシュフロー、分母が金利(+リスク・プレミアム)だ。
その分母が大きくなり始めたとの恐れが広がり、しかも当分それが続くと予想され始めたのだ。
ところが、ここに来て予想外の金利低下が起こった。

「これは本当に市場にとってプラスだ。
現状のPERとともに、株式市場にとっていい年にしてくれるだろう。」

FRBの金融政策について聞かれると、12月の利上げは間違いだったと明言した。
ただし、本当に重要なのは短期金利ではなく長期金利であるとして、「致命的な間違いではない」とフォローした。
この点は、実体経済だけでなく株式市場についても言えることだ。

「株式は長期資産だ。
Tビルより(より長い)債券と競合関係にある。」

フラットなイールド・カーブについて尋ねられると、今後もさらにフラットになると予想した。
それに対する解釈は経済の鈍化だろうとも言う。
それでも≪永遠のブル≫にとっては取るに足りないことのようだ。

2016年には経済が鈍化した。
それで何が起こった?
『爽やかな憩いのひととき』だったじゃないか。


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