ブラックロック
 

米国株市場の利益予想は高すぎる:ブラックロック

資産運用の世界最大手ブラックロックのJean Boivin氏が、市場の利益予想が高すぎると警鐘を鳴らしている。
今後、米企業は景気サイクル終期につきものの利益率低下に見舞われると予想している。


2019年、企業の利益率はピークを打ち大きく縮小すると予想する。
典型的な景気サイクル終期のパターンだ。

Boivin氏が自社ブログで年内の米企業収益の縮小を予想している。
企業収益の2四半期連続での前年同期比減少を「利益後退」の定義とすると、今年は米国主導で世界中で利益後退が起こる可能性があるという。
昨年、減税のため企業収益が好調だったことの反動もあるものの、マクロ経済的要因も効いていると書いている。
マクロ要因として今回解説されているのが景気サイクルのパターンだ。
Boivin氏は、景気サイクルの各段階における企業の利益率について典型例を説明する。


  • 初期: 横ばい
  • 中期: 急拡大
  • 終期: 急激に減速し、中期の拡大を帳消しに
  • 景気後退期: 底を打つ

Boivin氏によれば、今回の景気サイクルでは利益率の傾向が典型例とは異なっているという。

  • 初期: 急拡大
  • 中期: 低下(中国、エネルギー、ドル相場の影響)
  • 終期: 2018年から再拡大

Boivin氏は、今回のサイクルが特殊な経過を示した理由について、リーマン危機後の景気回復がさまざまな観点から特殊なものであった点を挙げている。
同氏は今回のサイクルの特殊性を認めつつも、今後はサイクル終期につきものの利益率圧縮が起こると予想し、そのメカニズムとインプリケーションを説明した。

景気サイクル終期の企業収益の圧迫はインフレ圧力を制限し、政策正常化について中央銀行を辛抱強くさせる。
しかし、利益率の低下はまた投資・雇用のインセンティブも減じてしまう。
サイクルと利益率の間の2つのフィードバック・ループにより、今年の利益率は低下し、利益後退をもたらす可能性があると考えている。
現状の市場予想のコンセンサスは高すぎ、株式バリュエーションとクレジット市場の両方がリスクにさらされる可能性がある。


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