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米国株市場が本当に注目しているコト:モハメド・エラリアン
2020年11月12日

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、米国株市場のセクター・ローテーションを利する条件を説き、今後の注目材料を解説している。


重要なのは目的地までたどり着くことだ。
ローテーションを意味あるものにするため、生き残れる企業に投資していることを確認すべきだ。

エラリアン氏がFOX Businessで、米市場で起こっているとされるローテーションについてコメントした。
米市場では、グロースがアウトパフォームする状況から、景気回復の恩恵を受けるセクターがアウトパフォームする状況に移りつつあるとの見方が増えている。
ファイザーのワクチン開発のニュースなども、こうした見方を後押ししているようだ。
エラリアン氏も、こうしたローテーションを想定すべきと考えている。
ただし、重要な条件として、次の勝ち組が勝つ前に潰れないことを挙げたのだ。

エラリアン氏は、市場・経済にとって重要な材料を尋ねられ、大きく注目を集めてきた政治以外を答えている。

政治的問題が国にとって重要な中、市場は政治を無視してきた。
過去5か月、入れ替わり立ち替わり異なるナラティブが起こり、上げを正当化してきた。

エラリアン氏が挙げた過去5か月のナラティブの変遷は:

  1. トランプ勝利: もっと減税・規制緩和が進む。
  2. 僅差: ねじれ状態は良いこと、政治は邪魔にならない。
  3. ブルーウェイブ: 刺激策が大きくなる。
  4. 僅差: ねじれ状態は良いこと。急進的にならない。

市場は、すべてのナラティブの中で行進を続けたんだ。
それぞれ相反する内容なのに。
これは、他のことが市場を何度も何度も押し上げたことを意味する。

この数か月、FPを悩ませた現象はまさにこれだった。
状況は変化しているのに、結論は常に同じ。
流動性相場だから株に強気となる。
エラリアン氏は、市場が本当に注目しているのは政治ではなくFRBの金融政策だという。
これはある意味コンセンサスと反しているようにも見える。
選挙前まで、日々の動きはむしろ財政刺激策の有無の影響を受けてきたからだ。
結果、金融政策への注目は相対的に下がっていたように感じられる。

エラリアン氏の見方はそうではない。
引き続き、FRBと市場の期待が大きな影響を及ぼし続けると考えている。

FRBによる十分で予見できる流動性供給こそ、市場が本当に気にしていることだ。
だから、12月のFRBの行動を注目しておくべきだ。
市場はFRBの追加緩和を期待している。


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