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米国株は3か月のうちに10-20%調整へ:モルガン・スタンレー
2021年4月27日

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は、米国株市場が今後3か月のうちに10-20%の調整を迎えると予想している。


調整が水面下で起こっているため、S&P 500指数では調整が全く起こっていない。
実際、毎日新高値を追っている。
でも、金利が上昇した時まず割高株で調整が起こり、次に小型株で起こった。

ウィルソン氏がCNBCで、すでに米国株市場の調整は進んできたと話している。
指数にこそ表れていないものの、市場をセグメントごとに見れば、いくつものセグメントがすでに調整を迎えているのだという。
これがローテーションという形で認識され、今後はクォリティ株がアウトパフォームするはずだという。

これまでは指数は上がり続けたが、ウィルソン氏は、今後は指数も下がる可能性があるという。

私たちの心配の1つ目は、季節的要因だ。
5月に入ると季節性が難しくなるのは、みんな知っている。
2つ目は、実質的にすべてのもので私たちが注目しているROC(rate of change)がピークに達した点だ。
私たちがサイクル中期の遷移と呼んでいる局面に入ったのだと考えている。

ウィルソン氏によれば、この局面に達するのに通常は2年かかるところ、今回はわずか1年で到達したという。
また、同氏は、予想どおり調整が入っても、全体的に10-20%下げるわけではないという。
クォリティ株の下げ幅は小さくて済むだろうし、すでに調整が入ったセグメントも下げ幅が小さくなるかもしれないという。
その他、素材、金融、コモディティの一部などリフレ・トレード、ヘルスケアなどディフェンシブ株が有望と語った。

一方、リスク面では経済再開で躓くことを挙げている。

「私たちは、最大のリスクが再開そのものだと考えている。
再開銘柄は経済の再開時にとても大きなチャンスだが、現在コストの問題がある。
経済再開が閉鎖よりも難しいことを、みんなついに理解しつつある。
多くの再開銘柄がコストの問題、サプライチェーンの問題、人を揃えるのが難しいなどの問題を抱えている。」

ウィルソン氏の今回の調整予想は金融政策とは無関係のものとなっている。
主因は金融政策でも、金利上昇でもなく、あくまで景気サイクルに根ざしたものという考えのようだ。

「株価倍率は下がるだろう。
景気後退からの回復期における強気相場では必ず起こる段階だ。」

ウィルソン氏によれば、株価倍率の縮小は株式リスクプレミアムの拡大でも、金利上昇でも起こる現象だという。
年初の市場の動揺は金利上昇によるものだった。
しかし、今回は金利上昇がなくとも調整が起こる可能性があると示唆した。

次の調整は金利ではなく株式リスクプレミアムの経路で起こると考えている。
280-285 bpの株式リスクプレミアムは小さすぎる。


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