投資

米国株は今後7年でマイナスに:ジェレミー・グランサム
2021年10月4日

バブルの研究家として有名なGMOのジェレミー・グランサム氏は、米市場の大幅下落予想を継続し、長期でプラス・リターンが予想できる市場を列挙している。


緑(地球温暖化)関連の投資を行い、米国を他より徹底して避けることだ。
見渡すと、日本や英国、米国以外のバリュー株はひどく悪くない。

グランサム氏がCNBCで先週、米国株市場に大幅下落が近づいているとの持論を繰り返した。
地球温暖化、VC、日本・英国ほか外国バリュー投資を奨めている。

「これらは割高だが、今後10年で見ればプラスのリターンを上げるだろう。
私たちは、今後7年の米国についてマイナスのリターンを予想している。
私はそれがとても正確だと強く信じている。」

米国株については7年のホライズンのうちに比較的深い下落を予想しており、長期投資の観点からも奨められないということのようだ。
グランサム氏は金も保有するというが、金は「とても奇妙な生き物」だとして「心から奨めはしない」という。

グランサム氏は、米国株市場への短期の弱気予想についてあらためて尋ねられている。
S&P 500が数か月のうちに数十%下げるのかと尋ねられ、「そう考えている」と答えている。
「投資の世界に確実はない」と前置きをしつつも、市場の思い込み(confidence)が現在ほど高いことは過去ほとんどなかったと話した。
過度な思い込みに支えられた行きすぎた熱狂の例としてミーム株、SPAC、暗号資産に言及した。

中でもSPACについて、自身の経験を語っている。
グランサム氏は8年前バッテリー関連のVBであるQuantumScapeに投資した。
4年前に販売可能な製品を初めて上市した同社は、昨年SPACと合併して上場したのである。
同氏が危険視してきたSPACとの合併だった。
上場直後10ドル前後だった株価は一時130ドルまで上昇し、一時的に時価総額でGMを追い抜く場面があった。

こんなことは、こんな極端なことは1929年にも2000年にもなかった。
数億ドルの話はあったが、数百億の話はなかった。
今のばかげたSPACの現状であり、数兆ドルの仮想通貨の世界は言うまでもない。
すべては、自分の持っているものを他人が買ってくれるとの思い込みに基づいている。

過度な思い込みが過度な熱狂を生んでいる。
ちなみに、この過度な熱狂によって、QuantumScape投資はグランサム氏に人生最大の金銭的成功をもたらすこととなった。
同氏は地道にバリュー投資に取り組み、成功を積み上げてきた。
しかし、いずれの成功をも超える大成功を、よりによってグランサム氏が危険視する営みが(勝手に)もたらしたのだ。
これだから熱狂はなくならない。


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