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グッゲンハイム スコット・マイナード 米国株はまだ上がる:スコット・マイナード
2021年12月6日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏は、当面株価が上昇を続けると述べ、合わせてインフレについてコンセンサスに反する予想を公表している。


今起こっているテーパリング、その加速の話は、FRBが極めてインフレに真剣であることを示している。
市場のイールドカーブの長期側、10年、30年は、今後のFRBの動向に基づいて期待を修正し始めている。
FRBは少し積極的すぎて、それが景気後退を招きかねないと見ている。

マイナード氏がCNBCで、FRBがタカ派寄りにシフトしたことが長期・超長期の金利を押し下げたと解説した。

米債利回り(2年:青、10年:赤、30年:緑)
米債利回り(2年:青、10年:赤、30年:緑)

9月半ば以降、2年金利は上昇傾向にあった。
インフレが一過性とは言い切れなくなり、FRBが金融政策正常化を早めざるを得ないとの観測が働いたものだろう。
一方、10年・30年の金利は10月半ば頃から逆に低下傾向を示している。
金融政策正常化が早まるとの観測が強まるにしたがい、長期的なインフレ見通しが低下し、長期・超長期の金利の低下要因となった。
問題は、この長期金利低下が単にインフレ低下を意味するのか、それとも景気後退まで意味するものなのかだ。
マイナード氏の考えは後者に傾いているようだ。

債券市場の価格によれば・・・FRB利上げの終点のFF金利は・・・1.75%前後と織り込まれている。・・・
この水準になれば、米経済は景気後退を迎える。

「私の職業人生、いや歴史でも起こったことのない何かが起こっている。
経済成長を維持するのに必要な実質金利が極めて低くなっている。
今回の景気拡大は何か構造的に異なるものだ。」

マイナード氏は、現時点で実質金利がゼロになればどうなるか、思考実験をしている。
CPIを6%とすれば、FF金利も6%になることになる。
明らかに経済・市場を破壊する利上げだ。
米経済の実質中立金利はゼロを超えていると思われるのに、実質FF金利をゼロにするだけで壊滅を確信できる。
長期・超長期金利の低下は、市場からFRBへの脅しのようなものだとマイナード氏は言う。

マイナード氏は、市場が景気後退を織り込み始めているとする一方で、短期的には強気相場はまだ継続すると見ている。

歴史が示すのは、株式市場は景気後退の数か月前まで上昇を続けるということ。・・・
金利上昇は経済成長への自信のシグナルだ。
だから、金利上昇はおそらく・・・市場を上昇させることができるとは言いたくないが、もしも経済が短期的に拡大するなら、株式市場は上昇するはずだ。
まだあと数年は景気後退は来ないだろう。

昨年マイナスの原油価格を予想し的中させたマイナード氏が、またとんがった予想を公言している。
現在値上がりしている財の多くはその供給曲線が短期で非弾力的、長期で弾力的だと指摘。
いつかは神の見えざる手が供給を増やし、インフレが反転するはずという。

来年のいつか私たちは驚くことだろう。
サプライチェーンが再開を始め・・・需要が財からサービスにシフトし・・・インフレはマイナスになる確率もある。
1-2年後にすべてが反転すればだ。


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