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ブラックロック 米国債を買ってもいいワケ:ブラックロック
2020年6月25日

資産運用の世界最大手ブラックロックのリック・リーダー氏が、盛況な株式市場の陰で印象の薄いフィクスト・インカム市場の現在を語っている。


フィクスト・インカム市場に流入するフリー・キャッシュフローを待ち焦がれているんだ。
・・・FRBはしばらく、米国債市場だけでなく、企業が資金調達するクレジット市場にも回してくれそうにない。
今は異常で、フリーキャッシュフローが株式市場に居座っている。

リーダー氏がCNBCで、株式市場に向かうマネーを羨ましそうに眺めている。
同氏はフィクスト・インカム部門の責任者。
市場がフィクスト・インカムを敬遠し株式市場に注目する状況はあまりうれしくはないだろう。
その要因について語ることはなかったが、市場の中に根強いインフレ・金利上昇への警戒感があるのは間違いない。

リーダー氏は、ほぼすべての指標で見て現在の米株価は安くないと話す。
唯一の例外は金融政策と金融環境だ。
いつまでも金融市場にフリーキャッシュフローが溢れ、金利が低く、企業が有利な条件で資金調達可能な状況が続くなら、現状の株価は正当化されうると暗に示している。
もちろん、そうした条件があまりにも寛容すぎると考えているのだろう。
しかし、こうした事情はリーダー氏の主戦場でも似たようなものなのかもしれない。

リーダー氏は、米国債についても投資妙味がほとんどないと認めている。
イールドカーブ全体にわたってすでに金利は低く、FRBはマイナス金利政策に後ろ向きだ。
どちらかといえば金利上昇が予想される中、金利上昇でキャピタル・ロスが出る債券は不利だ。
それでも、リーダー氏は、ヘッジ手段としての米国債の役割はなくなっていないと指摘している。

イールドカーブで唯一ポートフォリオに残しておくことが意味があるのは7年以上の部分だ。
10年債利回り72 bpはワクワクしない。
イールドカーブの長期側の端1.5%もワクワクしない。
しかし、もしも経済が躓いて、FRBが追加緩和を余儀なくされ、直接か間接か金利を押し下げイールドカーブ・コントロールを採用するようなら、(長期ゾーンの)金利も押し下げることになるだろう。


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