ブラックロック

 

米ドル相場は短期はまちまち、長期はドル安:ブラックロック

資産運用の世界最大手BlackRockのリチャード・ターニル氏が、米ドル相場について書いている。
短期は相手通貨によってまちまちと予想しながらも、長期ではドル安を示唆している。


2018年に大きく上げた後、米ドルはどこへ向かうのか?
それは何を基準に見るかで違ってくる。
今年これまで、ドルはほとんどの先進国通貨に対して上昇したが、新興国市場通貨に対しては下落した。
政策にサプライズがなければ、短期的にこのトレンドが継続する可能性が高いと考えている。

ターニル氏が自社ブログで書いている。
同氏は、米ドルの堅調ぶりには意外感があるとし、意外と感じる理由を挙げている。

  • 市場におけるリスク・オンのムード(主に対新興国市場通貨)
  • 米経済の鈍化
  • FRBのハト派化

こうしたドル安要因を跳ね返した一因は、各国の金融政策だったという。
FRBは確かにハト派寄りにスタンスを変えたが、他の先進国の中央銀行はさらに大きくハト派に寄ったのだという。
ターニル氏は、金利差に由来するユーロや円からのキャリー・トレードが短期的な為替変動のドライバーになると予想している。


「少なくとも今年前半FRBが利上げを取りやめるように見え、他の先進国の中央銀行もハト派を継続するように見える。」

一方、新興国市場については、ドル高による経済・通貨・資産に対する悪影響がなくなった点を指摘している。
ドル相場が安定し、経済が鈍化したとしても成長する限り、新興国市場の資産には前向きな見方ができるとしている。

「米ドルは短期的には対先進国通貨で上げ、対新興国市場通貨で下げると予想する。
・・・ドルの『安全資産』として考えられている役割により、利益低迷や地政学的リスク再発などのイベントでは米ドル高を引き起こす可能性が高い。
長期的には米ドルの比較的高いバリュエーションがアップサイドを限定するかもしれない。
実質実効レート-貿易で重みづけした重要なドルの価値指標-は、20年平均より約1シグマも上にある。」


 - 投資 ,