米ドル相場は上限、米国株は避けよ:ジェレミー・グランサム

大手投資会社GMOの共同創業者ジェレミー・グランサム氏が、米国株の長期停滞を予想した。
一方、新興国市場の通貨と株式に投資妙味があるとしている。


米ドルはレンジの上限にあると確信している。
・・・
S&P 500は避けるべきだ。

グランサム氏がBarron’sのインタビューで、米国の通貨・株式には妙味がないと話した。
同氏は、米市場の投資家が30年間、幸運に慣らされてきたと話す。
強気相場があり、バブル崩壊や弱気相場があっても、じきに取り戻してきたのがこの30年あまりだ。

では、バブルの研究者としても知られるグランサム氏は、史上最長となった現在の強気相場がどう終わると考えているのか。
グランサム氏は過去の大きなバブルを列挙した:南海バブル、1929年のバブル(大恐慌前)、1989年の日本、1990-2000年のドットコム・バブル、そして世界金融危機の引き金となった米住宅バブル。
だから、今回も前2回と同じ展開を予想するのは自然なことだった。
実際、グランサム氏は昨年の1月バブル到来を意味するメルトアップを予想していた。
最後にひと上げした後にバブルが崩壊するシナリオを抱いていたのだ。

「昨年の1月、大きく市場が吹きあがり始めると思ったが、そうした幸運はなかった。
この10年の強気相場にまつわる疑念は先例がないものだ。
人々はいつも、1929年や日本のようなものではないか、グリーンスパンが美しい生産性の新世界と言い続けたテクノロジー・バブルのようなものではないか、と疑問を呈し続けてきた。」


今回の強気相場にはバブルにつきものの《熱狂》がともなわなかったのだ。
代わりに不安がつねにつきまとっていた。

グランサム氏は、現時点ではバブル崩壊シナリオを捨て、以前の説「今回は違う」に戻っている。

崩壊ではなく、期待外れで終わる。
長い期間をかけて平均回帰が起こり、過去のようには利ザヤが回復せず、失望で胸がつぶれるような時が続き、S&P 500は20年にわたっておそらく実質3.5%のリターンと、今の6%を大きく下回る。
多くの年金ファンドを苦しめるような時代の変化になるだろう。

確かに実質3.5%リターンは米国株としては見劣りするかもしれない。
ただし、つい最近までは実質2-3%リターンと言っていたから、すこし上方修正したようだ。

米市場が多くを望めないなら何を買えばいいのか。
グランサム氏は新興国市場の通貨と株式を奨めている。
ビックマック指数を用いて、新興国市場通貨の割安さを説明している。

「新興国市場のビックマック指数は通常25%ディスカウントだ。
今日、同指数は50%ディスカウントになっている。
だから、50セントから75セントへの戻しは50%上昇となる。
遅かれ早かれ新興国市場通貨は50%上げると自信をもって予想している。」

さらに、新興国市場株式のPERがS&P 500の約半分と極めて低いことを指摘した。
通貨と株式で大きく上昇する可能性があると、推奨の理由を説明している。

勇気を奮って新興国市場を買い、辛抱強く買うことだ。
6-18か月はくよくよせず放っておけ。
何年か経ったら、米市場の倍のリターンが得られるだろう。


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