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米インフラ支出が新興国市場を押し上げる:マーク・モビアス
2021年3月12日

マーク・モビアス氏が、米インフラ支出と新興国市場、米長期金利などについて語っている。


(今後予想される大規模なインフラ支出は)信じられないほど世界に影響を及ぼし、世界中の人にとってプラスに働くだろう。
特に新興国市場がこの恩恵を受ける。
中国やインドが良くなるだろうし、米国向け製品を生産する他の国も良くなるだろう。

モビアス氏がBloombergで、米国で今後予想される大規模インフラ支出の世界経済への波及について予想した。
新興国市場の実体経済にとって好ましい影響が及ぶとのオーソドックスな見方だ。
しかし、好影響はそれだけにとどまらない。

でももっと重要なのは、これら新興国市場に大量の資金が流入し、再び市場を押し上げパフォーマンスを良くすることだ。
そのお金がすぐにそうした分野に支出されれば、本当に良いニュースになる。
市場への資金の流入、コロナウィルスの状況の改善の組み合わせは二重の恩恵をもたらす。

米国の大規模インフラ支出は、新興国市場経済に外需をもたらすだけではない。
新興国市場に資金が流入し、金融資産の価格上昇ももたらすという。

この構図に関連し、為替相場(特にドル安)の影響を尋ねられると、モビアス氏は、すでにドル・インデックスが低くなっていると指摘。
しばらくは現状の水準にとどまるとの見通しを話した。
また、新興国市場の通貨が上昇することについては「良いシナリオ」だと解説した。

「良いニュースは、新興国市場通貨が対ドルで大きく上昇すれば、投資家に自信を与えることになる。
みんなが新興国市場に投資しようとする時の最初の疑問は、通貨(の先行き)についてのものだからだ。」

最近、ポール・クルーグマン教授が、大規模財政出動後に趨勢的停滞が起こりうると予想したことについてコメントを求められると、モビアス氏は極めて常識的にホライズンの話をしている。

もちろん起こりうる。
大規模な財政支出を行い、それが終われば、減速する。
失業などが起こるだろうが、それは数年先の話だ。
今回のインフラ政策は数年を要するだろう。
それは良いニュースで、しばらくはそれが続く。

モビアス氏は、毎日のように市場を揺るがせている金利上昇の懸念についても尋ねられている。

現在の利回りはまだ過去と比べればかなり低い。
私は、利回り上昇と市場下落または市場上昇の間に直接の関係があるとは考えていない。
過去の記録を見ても、明確な相関はないので、私は特に心配していない。

モビアス氏は、当面の米長期金利の上昇が峠を越えたと考えているようだ。
当面の長期金利は1.6%までと予想し、市場はすでに織り込み済みと話している。

キャスターらは、織り込まれていない金利上昇シナリオについて聞きたかったようだ。
金利上昇に対して脆弱な分野を尋ねられ、2つ挙げている。

  • テクノロジー: 特に利益を上げてない企業。
  • ビットコイン: 「ビットコイン価格とテック市場の関係はとても強い。・・・
    ビットコイン価格が下落すると、テクノロジー株が大きく下落するように思う。」

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