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第4四半期は地固め、やや下げる:バイロン・ウィーン
2019年10月4日

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が、第4四半期の市場と政治を予想した。
S&P 500予想は年初の予想2,850を据え置き、やや弱含みとした。


「昨年の第4四半期は血みどろの状況だった。
今年は製造業の数字がかなり警戒域にある。
景気後退と弱気相場の予想への恐怖が存在する。」

ウィーン氏が1日FOX Businessで、経済や市場の心理にやや警戒するコメントを述べた。
とはいえ、同氏は健全な強気で有名だ。
景況感については、引き続き、来年の景気後退はないと予想している。

ウィーン氏は以前から、経済が良好な中での利下げは必要ないと主張してきた。
しかし、ここにきて、ややトーンが弱まったようだ。
やはり製造業でのデータ悪化が効いているのかもしれない。
10月のFOMC見通しを尋ねられると、利下げを予想すると答えている。

「FRBは年内にあと1回の利下げをするだろう。
米金利が諸外国よりあまりにも高すぎるためだ。
このためFRBは利下げをし、市場の安定化に役立つだろう。」

理由は景気刺激ではなく、内外金利差を縮小するためとしている。

ウィーン氏は年初恒例の「10のサプライズ」で、今年のS&P 500を15%上昇と予想していた。
実数で言うと2,850だ。
ほとんどの市場関係者が弱気予想を並べる中での、健全な強気だった。
実際、株価はその目標もすでにオーバーシュートしている。

ウィーン氏は2,850の目標を継続し、今年の第4四半期は昨年のように血みどろにはならないだろうと語る。

「第4四半期は地固めの展開となり、今より少し下がるかもしれない。
3,000を超えることもあるかもしれないが、基本的には第4四半期は足踏みになると思っている。
大きくは上がらない、または、もっと悪くなる。
・・・100ポイント以上下がる可能性もある。」

株価予想が独り勝ちだったとすれば、ウィーン氏が予想を外したものももちろんある。
それは昨年来ゴールド・バグらを喜ばせてきた金価格だ。
ウィーン氏は年初、金価格が1,000ドルまで下落すると予想したが、現在1,500ドル近辺と上昇してきた。

「株式市場が上がると予想し、そうなった。
債券市場が上がると予想し、そうなった。
金融資産で儲けることができるから、金を保有する必要はないと考えたんだ。」

すべて正しく予想はできないよ。

予想の背景を説明し、素直に敗戦の弁を述べている。

政治に話が移ると、ウィーン氏は、英国が最終的にEUに残留すると予想を述べた。
同氏はBrexit自体が惨事だとし、ましてやハードBrexitはありえないという。
離脱期限10月31日までの合意は考えられず、12月31日までの期限延期となるだろうという。
そして結局は「何らかの条件のもとにEUに残留する」ことになると予想されるという。

米大統領の弾劾が市場に与えるインプリケーションを尋ねられると、ウィーン氏は理路整然と解説した。
市場は、トランプまたはバイデンの勝利を歓迎するとし、左派色の強いウォーレンを嫌うとの解釈を述べた。

今回の弾劾はドナルド・トランプに向けたものだが、同様にジョー・バイデンにも厳しく当たる。
ここに勝者はおらず、2人の敗者がいるだけだ。


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