海外経済 投資

第3四半期にも大きな経済拡大が:ラリー・フィンク
2021年1月18日

資産運用の世界最大手ブラックロックのローレンス・D・フィンクCEOが、今後長期資産への需要が増えると予想し、2021年の経済の見通しを述べた。


負担の長期化への備えが不十分な投資家がますます増えている。
持続的な低金利は(年金等)加入者への支払いの価値を増大させているためだ。
このため、私たちは世界中の投資家が常に長期資産に対して過大投資ではなく過少投資の状態にあると考えている。

フィンク氏がCNBCで、今後、年金・保険等の機関投資家が長期資産への投資を増やすと暗示している。

こうした大手運用会社の経営者の話には傾聴すべきものがある。
何が儲かるかといった、よりミクロな視点ではなく、社会変化の当然の結果としてマネーがどう動くかを論じている。
総じて人は長生きになり、金利は低下している。
資産の価値評価にDCFが用いられるのと同様、負担や債務の現在価値にもDCFは用いられる。
低金利が長期間継続するなら、将来キャッシュフローを一定と置く限り、負担や債務の現在価値は大きくなる(=負担・債務が大きくなる)。
(もちろん寿命が延びれば、年金等の負担は大きくなる。)
これは、純資産の変化、デュレーションの両方で機関投資家にインパクトを与える。
(もちろん、まったく同じではないが個人投資家にも影響を与える。)

長期投資の最もよい対象は株式、多くの未公開分野の資産カテゴリーになる。・・・
もしも低金利が1、2、3年もっと長く続くと予想するなら、負担は拡大し、負担または資産のミスマッチを抱えるか、あるいは、長期資産に投資しなければいけない。

フィンク氏は、今後いっそう株式などの長期資産への投資が必要になると考えている。
それにより期待リターンの低下を食い止め、資産と負担・債務のデュレーション・ギャップを埋めるべきというものだ。
フィンク氏が株式等を奨める背景の1つには、2021年も市場が上昇すると見ていることもありそうだ。
ただし、その前に谷もあるかもしれない。

「集団免疫の数字が潜在的に私たちの生活をもっと自由にしうる時点に近づいている。
それまでは、死亡率も感染率も上昇するから、その分を差っ引いて考えないといけない。
個人的には、この第1四半期について、感染率の上昇とそれにともなう死亡数から、先月考えていたより弱くなると考えている。」

それでもフィンク氏は、カギとなる集団免疫が近づきつつあるとし、それが経済を正常化するはずと話す。

昨年第3・4四半期ほど強くなくとも2021年に入っても上昇は継続するだろう。・・・
6-7月には多くの先進国で集団免疫が得られる可能性がある。
ワクチンにより集団免疫が得られれば、まだ苦戦している産業、文化、ビジネス会議、スポーツ、大切なレストラン・旅行など人が集まることに関連する産業が戻り、第4四半期までには確実に、もしかしたら第3四半期にも、経済全体で本当に大きな拡大が起こるだろう。


-海外経済, 投資
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。