投資

私はまだ売っていない:ジム・ロジャーズ
2021年9月27日

ジム・ロジャーズ氏が投資の極意を語り、具体的に割高・割安な資産クラスについてコメントしている。


「安く買って、高く売れ、だ。
・・・簡単に聞こえるけど、簡単じゃない。」

ロジャーズ氏がThe Income Generation Showで、投資の秘訣を尋ねられ答えた。
この基本中の基本の実践には、何が安く何が高いのかを見分けることが要求されるが、それが難しいという。

ロジャーズ氏は、安い・高いの見分け方についていくつかヒントを出している。

  • 買い
    「私が長い年月で学んだのは、みんなから無視され安くなっているものを探せということ。
    みんなは無視しているが、何か前向きな変化が起こっているものだ。」
  • 売り
    「マーケット・タイミングについて心配するのなら・・・史上最高値や歴史的に見て極度に高いバリュエーションにある時が売り時だ。」

ロジャーズ氏のアドバイスは至極常識的だ。
言い方を変えれば当たり前の話であり、それほどこの課題は難しいということなのだろう。

ロジャーズ氏は、資産価格が上昇する中でチャンスがどこにあるか尋ねられている。
同氏は、ちゃんと自分で調べて探せば、いつでも安いものは見つかると諭している。
その上で、いくつかの資産クラスの割高・割安についてコメントした。
(従前のものと内容に変化は見られない。)

  • 高いもの: 米国株(史上最高値)、多くの地域の不動産や債券(バブル)
  • 安いもの: 
    • コモディティ: 含む生産者の株、ETF
      銀・砂糖は最高値からかなり低い水準
    • ロシア
    • 米市場以外の多くの市場の株式

ロジャーズ氏は、以前から積極的だった中国市場についてもコメントしている。
(中国株を保有し、まだ売却していないと開示している。)
最近の中国経済にかかわる心配事に関して、中国の鈍化が将来の世界経済・市場の「問題」の「初期の兆候」であるかもしれないと話した。
そして、その問題に至るまでのシナリオを語っている。

私が推測するのは、もしも株が落ちれば、FRBはパニックに陥り貨幣をさらに増発し、(市場は)もう一段上げるだろうということだ。
私はマーケット・タイミングが上手ではないが、FRBは保身のために可能な限り長く続けようとするだろう。
いつかは終わり、間違いなく来年か再来年には終わる。
私がまだ売っていないから、あなたは売るべきかもしれないよ。

ロジャーズ氏はまだ《最後のひと上げ》が残っていることに賭けているようだ。
マーケット・タイミングはうまくないと自認する同氏だけに、今回もタイミングを外す可能性に言及している。
同氏は概して早すぎるタイミングの予想をすることが多い。
昨年末には今年後半のバブル崩壊をメイン・シナリオに置いていたが、今回の話しぶりでは再び後倒ししたように聞こえる。
もっともこの後倒しは軽く5年以上続いているから、やはり安い・高いの見分けは極めて難しいと考えるべきなのだろう。


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