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破綻、ソブリンのデフォルトの連続:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏の20日の発言: 破綻・デフォルトのリスクと経済再始動の目安について語っている。


私が一番恐れることは破綻の連続、ソブリンのデフォルトの連続だ。
収入がないために支払いができない人たちに目を向けないといけない。

エラリアン氏がCNBCで、今後発生しうる連鎖的破綻、デフォルトについて警戒した。
経済が停止する中で、収入を失う経済主体が増えている。
こうした経済主体は、無収入となった時の対処の仕方を想定していないことがほとんどだ。
結果、破綻したり、債務返済ができなくなったりする。

エラリアン氏は、デフォルトになれば政府・中央銀行が難しい決断を迫られると話す。

誰をどのような条件で救済するか。
これは財務省に求められる決断だ。
その一方で、FRBがハイイールド市場で生き残りとそうでないものを選ぶのかどうか。

これは経済的に重大な問題であると同時に、政治的にも大きなインパクトのある議論になるだろう。

エラリアン氏は、FRBも(日銀のように)株式を買い入れるようになるか、と尋ねられている。
現在、米市場を下支えしている観測の1つだ。
エラリアン氏は、現状では想定外と答えている。
ただし、同氏は以前FRBがハイイールド債を買い入れないと予想していた点も認め、今後どうなるかに含みを持たせた。

私は中央銀行のことを心配しているし、その万全さ、信用度、バランスシートを心配している。
流動性リスクをとることは問題ないし、信用リスクをいくらかとるのも問題ない。
しかし、デフォルト・リスクを大々的にとるのは心配だ。

FRBはすでにハイイールド債の一部の買い入れを始めている。
これは「デフォルト・リスクを大々的にとる」ことにあたるのだろう。
さらに株式まで買い入れるようになれば、FRBの「万全さ、信用度、バランスシート」への心配はいっそう高まる。

エラリアン氏がこう心配する1つの理由は、コロナ・ショックの終わりが定かに予想できない点にある。

「ゲーム理論を用いるなら、みんなこれが1ラウンドのゲームだと仮定している。
6、8週間、たぶん10週間このままやれば大丈夫と仮定している。
もしもこれが複数ラウンドのゲームということになれば、また政策手段に戻らないといけなくなる。」

経済の再始動のやり方をしくじれば、再び同じロックダウンを繰り返さなければいけなくなるかもしれない。
エラリアン氏は、再始動を可能にする3つの要素を挙げている。

  • ワクチンと免疫: 一番望まれるが、早期には実現しない
  • ウィルスの検知・封じ込めへの自信
  • 治療法の改善

エラリアン氏は、2番目・3番目の早期確立に期待する。

この2つで十分な成果が上がれば、私が心配するW字を避けながら、経済を再始動させることができる。


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